45年ぶりにリーグ・アンで開幕を迎えるグルノーブルからゼネラル・ディレクター(DG)のピエール・マゼ氏が辞任した。レキップ紙が30日、ウェブ版の速報で伝えている。

 マゼ氏本人によると、「戦略に対する考えの違い」が原因で、クラブと合意の上で辞任を決めたが、「自分から辞めると言い出したのではない」と事実上の“解任”であることを仄めかしている。マゼ氏は、「いまの戦略では、そのまま壁にぶち当たるだろう」とクラブの方針に納得のいかないようすだ。

 後任のDGには、祖母井(うばがい)秀隆(元ジェフユナイテッド市原・千葉)GMの昇格が決まった。

 グルノーブルは、日本企業のインデックス社(本社、東京都世田谷区)が2004年に買収したクラブ。昨季リーグ・ドゥ(2部)で3位に入ったが、財政難のために審査を受け、昇格が認められるまでにほぼ1ヶ月を要したという事情がある。当然、選手の補強にもフロントの財布のヒモは固く、バズダレビッチ監督の希望通りには進んでいないという。プレシーズン・マッチの戦績はこれまで6戦で2勝1敗3引き分け。