アイルランド代表FWロビー・キーンのリバプール移籍が今週末にも決定することになりそうだ。トッテナムが受け取る移籍金は2000万ポンド(約43億円)に上るとみられている。

 今オフにイングランド代表FWピーター・クラウチをポーツマスに放出したリバプールのラファエル・ベニテス監督。攻撃陣の選手層を強化するため新たなストライカー獲得に乗り出し、獲得候補にはスペイン代表FWダビド・ビジャなどの名前も挙がっていた。しかし、このスペイン人監督は、トッテナムで抜群の決定力をみせるキーンを獲得候補に絞り、トッテナム側と交渉していた。

 移籍金を巡り交渉は難航するかと思われていたが、リバプール側がその金額を2000万ポンド(約43億円)まで引き上げたことで状況は一変。キーンはすでにメディカルチェックを済ませたとの情報もあり、早ければ火曜日にもスペインで合宿を行なうリバプールの選手達に合流する可能性もある。

 リバプール側から、週給8万ポンド(約1700万円)のサラリーを確約されているといわれるキーン。5月の時点では、「必要とされる限りトッテナムでプレーを続ける」と公言していただけに、サポーターの反発は大きい。ホワイトハートレーンのトッテナムサポーターは、リバプールのユニホームを着たキーンを、大きなブーイングで迎えることになりそうだ。