ユベントスのジョバンニ・コボリ・ジリ会長が、来季への補強について語った。クラブは関心を示すものの、一部のサポーターがユベントスへの加入を拒んでいるインテルのセルビア代表MFデヤン・スタンコビッチ(29)についてコボリ・ジリ会長は「サポーターの意見は重要なので、慎重に検討しなければならない。スタンコビッチは、今も我々の補強リスト上の選手だが、サポーターの影響力は大きい。我々はMFを獲得する予定にしているが、今はまだ具体的な名前を挙げることはできない。来週中には何らかの報告ができるだろう」と明かした。

 一方、ユベントス移籍が決まったものの、トリノとの2重契約の疑いが持たれているクロアチア代表DFクネゼビッチ(26)についてコボリ・ジリ会長は「紙上で確認する限りでは、カイロ(トリノ会長)の主張は正論だ。しかし我々は、リボルノのスピネッリ会長から事前に『クネゼビッチは今季4位までのいずれかのクラブに移籍する』と聞かされており、その条件に当てはまるのはトリノではなくユベントスだ。色々な憶測は流れているが、事態は収束に向かうだろう。カイロが『この件に関して、ユベントスに非はない』と断言してくれたことに好感を覚えている」と話した。

<クネゼビッチの2重契約疑惑>
 リボルノのDFクネゼビッチのユベントス移籍が30日、正式に発表されたが、同じトリノに拠点を置くライバルのトリノが、クネゼビッチのユベントス移籍に待ったをかけた。トリノはクネゼビッチの獲得移籍の方向で、既にリボルノと合意に達していたとの主張を展開。トリノは同日午前にレーガ・カルチョに異議申し立てを行った。