【番長・杉山茂樹の観戦記】アジアレベルアップの『カギ』は?
2008年04月28日19時42分 / 提供:livedoor スポーツ
ACLグループリーグの第4週、北京国安対鹿島アントラーズを、現地、北京の羊台スタジアムで観戦した。
試合は見て得をした気分になれる上々の内容だった。何より相手の北京国安が良かった。その攻撃的で美しいサッカーは、まさに僕好みのスタイルで、1−0の勝利は順当な結果だと言える。
しかし、敗れたとはいえ、鹿島のサッカーもなかなかどうして、捨てたものではなかった。偉そうに言えば、こちらも僕の尺度に照らせば大合格。十分に攻撃的で、それなりに美しかった。相手チームのレベルの高さ。マルキーニョスを欠いたアウェー戦だったことを踏まえれば、悲しむ必要はない。上々の結果と言うべきだろう。つまりこの一戦は、両者がピッチ上に鮮やかなデザインを描いた好試合と言えた。
美しいと感じさせた一番の原因は、ピッチの横幅を上手に活用してい た点にある。ボールの散り方にも、必然、アクセントが利いていた。
ピッチの大きさは105m×68m。ゴール裏以外の場所からは、縦長の長方形に見えるが、そうした観客目線に照らせば、ボールは右から左、あるいは左から右へと、縦長を形作る長方形のフレーミングに従うように移動していくことになる。だが、ボールの移動があまりにもそれに素直に収まりすぎると、サッカーは面白く見えない。意外性のない単調なサッカーに映る。
つまり長方形の横幅を、巧みに活用すればするほどサッカーは面白く見える。長方形の枠内に、縦と横をいかに対比させるか。サッカーは、その方法論を競い合う競技といっても良い。少なくとも僕はそう思っている。
スタンドから俯瞰で眺めれば、その方法論はデザイン性という言葉に置き換えることもできる。横幅をいっぱいに使い、相手の妨害をかわしながら、いかに優れたデザインを描くか。鮮やかなデザインを描くか。僕にとって、良いサッカーの定義と、それとは比例の関係にある。
いま、欧州を中心とする世界のサッカーが、総じて面白く見える理由もそこにある。かつてより、それは飛躍的に進歩している。現在、佳境を迎えているチャンピオンズリーグもしかり。上位に残るチームのほとんどは、デザイン性の高い、横幅の活用に拘りのあるサッカーを見せている。この事実は、その方が効率的だという証明でもある。
北京国安対鹿島戦のピッチ上には、欧州のチャンピオンズリーグにもデザイン性を見ることができたというわけだ。サッカーの方向性は、とても似通っていた。これがACLのスタンダードになれば、その将来は明るい思わせる模範的な試合だったといえる。
鹿島と北京国安が所属するF組は、クルンタイバンク(タイ)とナムディン(ベトナム)を加えた4チームで争われているが、すでに2強2弱の構図が鮮明になっている。2弱のレベルの低さは目にあまる。ナムディンは鹿島にアウェーで0−6、クルンタイバンクに至っては、ホームで同じく鹿島に1−9で敗れている。ACLの権威を失墜させかねないひどいスコアだ。
来季から、大会のレギュレーションが改正され、強豪同士の対戦がより多く組まれることになるとの話だが、主管のAFCには、この大会にUEFAの方法論を全面的に取り入れて欲しいものである。欧州のチャンピオンズリーグを陰で支えているのは、UEFAリーグランキング、UEFAチームランキング等の膨大なデータベースだ。UEFAに所属する欧州各国は、そのフェアな競争原理を背景に切磋琢磨している。チャンピオンズリーグに、威厳と格式が生まれる理由でもある。
また、欧州のレベルが他の大陸より高い理由でもある。叫ばれて久しい、アジアのレベルアップのカギはここにあると思う。Jリーグのレベルアップのカギもまたしかり。北京国安対鹿島の一戦を見て、改めてそう思った次第である。
試合は見て得をした気分になれる上々の内容だった。何より相手の北京国安が良かった。その攻撃的で美しいサッカーは、まさに僕好みのスタイルで、1−0の勝利は順当な結果だと言える。
しかし、敗れたとはいえ、鹿島のサッカーもなかなかどうして、捨てたものではなかった。偉そうに言えば、こちらも僕の尺度に照らせば大合格。十分に攻撃的で、それなりに美しかった。相手チームのレベルの高さ。マルキーニョスを欠いたアウェー戦だったことを踏まえれば、悲しむ必要はない。上々の結果と言うべきだろう。つまりこの一戦は、両者がピッチ上に鮮やかなデザインを描いた好試合と言えた。
美しいと感じさせた一番の原因は、ピッチの横幅を上手に活用してい た点にある。ボールの散り方にも、必然、アクセントが利いていた。
ピッチの大きさは105m×68m。ゴール裏以外の場所からは、縦長の長方形に見えるが、そうした観客目線に照らせば、ボールは右から左、あるいは左から右へと、縦長を形作る長方形のフレーミングに従うように移動していくことになる。だが、ボールの移動があまりにもそれに素直に収まりすぎると、サッカーは面白く見えない。意外性のない単調なサッカーに映る。
つまり長方形の横幅を、巧みに活用すればするほどサッカーは面白く見える。長方形の枠内に、縦と横をいかに対比させるか。サッカーは、その方法論を競い合う競技といっても良い。少なくとも僕はそう思っている。
スタンドから俯瞰で眺めれば、その方法論はデザイン性という言葉に置き換えることもできる。横幅をいっぱいに使い、相手の妨害をかわしながら、いかに優れたデザインを描くか。鮮やかなデザインを描くか。僕にとって、良いサッカーの定義と、それとは比例の関係にある。
いま、欧州を中心とする世界のサッカーが、総じて面白く見える理由もそこにある。かつてより、それは飛躍的に進歩している。現在、佳境を迎えているチャンピオンズリーグもしかり。上位に残るチームのほとんどは、デザイン性の高い、横幅の活用に拘りのあるサッカーを見せている。この事実は、その方が効率的だという証明でもある。
北京国安対鹿島戦のピッチ上には、欧州のチャンピオンズリーグにもデザイン性を見ることができたというわけだ。サッカーの方向性は、とても似通っていた。これがACLのスタンダードになれば、その将来は明るい思わせる模範的な試合だったといえる。
鹿島と北京国安が所属するF組は、クルンタイバンク(タイ)とナムディン(ベトナム)を加えた4チームで争われているが、すでに2強2弱の構図が鮮明になっている。2弱のレベルの低さは目にあまる。ナムディンは鹿島にアウェーで0−6、クルンタイバンクに至っては、ホームで同じく鹿島に1−9で敗れている。ACLの権威を失墜させかねないひどいスコアだ。
来季から、大会のレギュレーションが改正され、強豪同士の対戦がより多く組まれることになるとの話だが、主管のAFCには、この大会にUEFAの方法論を全面的に取り入れて欲しいものである。欧州のチャンピオンズリーグを陰で支えているのは、UEFAリーグランキング、UEFAチームランキング等の膨大なデータベースだ。UEFAに所属する欧州各国は、そのフェアな競争原理を背景に切磋琢磨している。チャンピオンズリーグに、威厳と格式が生まれる理由でもある。
また、欧州のレベルが他の大陸より高い理由でもある。叫ばれて久しい、アジアのレベルアップのカギはここにあると思う。Jリーグのレベルアップのカギもまたしかり。北京国安対鹿島の一戦を見て、改めてそう思った次第である。
コメントするにはログインが必要です
前後の記事
- マンチェスターCも65億円提示でロナウジーニョ獲りも「ミランを希望」 Gazzetta.it. 28日21時49分
- 【番長・杉山茂樹の観戦記】アジアレベルアップの『カギ』は? livedoor スポーツ 28日19時42分
- 【福永泰のスロー解析】梅崎司の『シュート』
浦和レッズマガジン 28日14時21分 - 【水内猛とリアド慈英蘭のMONTHLY GGR MAGAZINE】流れを変えるために必要なこと
浦和レッズマガジン 28日14時27分 - 【Sports Watch】鹿島オリベイラ監督「J日程」に八つ当たり Sports Watch 28日16時12分
(2)
サッカーアクセスランキング
- 1

- 松井5戦連続欠場、私生活の悩み!? スポーツ報知 07日08時15分
- 2

- 俊輔チームメイトが怒りのパフォーマンス 欧州通信 07日00時16分
(1)
- 3

- 【木南広明コラム】こんなサッカー番組はいかが!? パート2 FOOTBALL WEEKLY 07日13時28分
(2)
- 4

- ソロモン諸島代表「ソロモン・クルクル」、強豪ロシアに史上最多得点差で敗れる-FIFAフットサルW杯 Web-Tab 07日15時00分
(1)
- 5

- FW不足のチェルシー、ターゲットはギリシャで活躍のブラジル人? 欧州通信 07日22時28分
(1)
- 6

- 慈善試合にバッジョ、グーリット、ライカールトら往年の名選手が出場 Gazzetta.it. 07日22時52分
- 7

- マルセイユ監督、天才ドリブラーを叱る 欧州通信 07日01時21分
(1)
- 8

- オニール監督が大絶賛「バリーはキャリア最高の状態」 欧州通信 07日22時05分
(1)
- 9

- UEFA杯、ミランはE組に Gazzetta.it. 07日22時50分
- 10

- 新たなファンタスティック4の誕生? 欧州通信 07日00時18分
注目の情報















