20日、セリエAの第19節が行われ、長いカンピオナートの前半戦が終わる。首位独走のインテルを率いるロベルト・マンチーニはこのパルマ戦で、監督在籍200試合出場を祝うことになる。これは、次々と監督の首がすげ変わるインテルにあって奇跡的な数字だといっていい。

 フィオレンティーナ、ラツィオを指揮した後、2004年8月にCL予備予選バーゼル戦で現職デビューを果たした。以来、セリエA、イタリア杯、イタリア・スーパー杯、CLを通した199試合の戦績は127勝52分20敗。勝率は何と63.8%に及ぶ。

 先日にはイタリア杯レッジーナ戦で、子息フィリッポを公式戦デビューさせた。過保護ではないか、という声があがったが、「普通のことだ」と意に介さない、ふてぶてしさも身に付けた。
「私は若くして監督としてのキャリアを始める幸運を得た。インテルの監督を務めるというのは誰にでも起こることではないし、誇りに思う。少しでも長くこの職にいたいと願うね」と言うマンチーニ。

 インテルの歴代最長在任記録は、ヘラーラの366試合。スクデット3連覇を視界に入れるマンチーニにとって、2位トラパットーニが持つ230試合を抜くのは時間の問題だろう。