【ファンキー通信 カルチャー編】“ウチの子”化するおばさんの勢いは止まらない

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 「ウチの子ね〜最近公園デビューしたのよ」
 「あら。ウチの子は幼稚園に通い始めたの」

 子供の話だと思うでしょ? 話している人がおばさん(!)ということで、用心して話を聞いてみる。・・・と、どうやら彼女たちがお熱をあげているのは、自分たちが飼っている犬のことだった。“子”じゃないじゃん!と言おうものなら、ヤラレマス。

 世は空前のペットブーム。中でも、忠誠心のあるワンちゃんは愛らしく大人気。そして犬を人間と同じように考えるという時代の流れは、ビックリ仰天のサービスを数々と生み出しております。まず、最近増えつつある犬の幼稚園から。プロがマナーをしつけてくれるし、忙しい飼い主さんが安心して預けられる、と話題をよんでいます。扱いは当然、子供と同じだから、送り迎え付き、連絡帳、お昼寝、お昼には家から持参のお弁当を食べるんだとか。

 そしてウチの子との悲しい別れ。飼い主さんたちは、最後まで愛とお金をかけて犬を見送ります。そう「ペット霊園」はご存じ? 人間と同様、礼拝堂でお別れのセレモニーを。それだけにはとどまらず、その後は火葬場で荼毘(だび)にふし、納骨堂に納めて供養。そして戒名までつけちゃいます。

 「母子手帳だって発行していますし、(飼い犬は)私たちの立派な子供です。ウチの子はネイルサロンとスパに週1ペースで通っています。おうちでは、ワンちゃん専用の知育玩具で賢くなるようにトレーニングをしています。私のお友達では、ワンちゃんを中心に設計された住宅を購入した方もいます!」(ワンちゃんサークル「ふれあい」代表/戸上由紀子さん)

 彼女のサークルに所属する飼い主は、犬をワンちゃんと呼ぶらしい。そしてメンバーは○○ちゃんのママ、パパと呼び合い、自身が経験したことのないネイルサロンやスパに愛するワンちゃんに通わせる。 このくらい愛とお金をかけるのが昨今のペット事情ってわけです。

 ・・・そういう私のお母さんも立派なウチの子おばさんですけどね。(平田桃子/verb)

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