カペッロ監督への侮辱発言でチーム練習への参加を禁じられていたアントニオ・カッサーノ。それでも謝罪することを頑なに拒否していたが状況は一転。金曜日(10日)にはカペッロ監督をはじめチームメイトらに謝罪し、チームもこれを受け入れた。これによりチーム練習からの隔離を解かれ、翌土曜日(11日)からチーム練習に復帰、‘カッサーノ問題’もようやく解決した。

「今回の件では僕が間違ったと感じているし、もう同じ過ちは繰り返したくない。悪かったことを素直に認めるし、みんなに許してもらいたい」。

短いながらも、自ら犯した過ちを素直に認めたカッサーノの謝罪の言葉は、カペッロ監督、チームメイトらにしっかり届いたようだ。

土曜日、チームメイトらが待つ練習場にカッサーノが現れると、キャプテン、ラウルはカッサーノに抱きつき、抱擁をもって彼を受け入れた。ファビオ・カンナバーロ、セルヒオ・ラモスらチームメイトら全員が彼の復帰を喜び、暖かい歓迎ぶりを示した。カッサーノの復帰を誰より喜んでいたのはガルビアティ第2コーチ。カッサーノとの親交厚いこのコーチは彼のチーム復帰に目を細めていた。

ロナウドの負傷離脱でレアル・マドリーはフォワード不足に追い込まれている。ファン・ニステルローイしかいない状況にカッサーノの復帰はチームにとって何よりの朗報となった。そして、カッサーノはオサスナ戦での招集メンバーにも復帰。カッサーノのチャンスの扉も開かれたと言えるだろう。あとはそのチャンスを彼がどう活かすかにかかっている。気持ちを入れ替えたカッサーノの活躍に期待したい。