25日、緊急入院した民主党の小沢代表に代わって急きょ記者会見に臨む菅代表代行。(撮影:吉川忠行)

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民主党の小沢一郎代表は25日午後、臨時党大会で代表に再任された後、体調不良のため都内の病院に緊急入院した。このため、大会直後に予定していた就任記者会見は取りやめた。

 代理で記者会見に応じた菅直人代表代行は、小沢氏が主治医の判断で検査のため2−3日間入院することを公表。集まった報道陣に対し「本格的な国会論争が始まるまでには、元気になって国会での論争に勝つと言っていた」と説明した。民主党関係者によると、民放テレビ番組に出演した24日の時点で既に体調を崩しており、25日朝の段階で入院を決断したとしている。

 小沢氏は、同日午後2時から東京都港区の東京プリンスホテルで行われた臨時党大会で、党代表に正式に再選された。代表挨拶では、声に張りがなく、原稿を読み上げるように顔を下に向けたまま自らの決意表明を行った。

 党役員人事について菅氏は「人事についてはおおよその構想は頂いている」とし、政調会長や国対委員長などの重要ポスト該当者に対し、幹事長に再任された鳩山由紀夫氏とともに直ちに就任を打診する方針を明らかにした。そのほかの役員ポストについては、新執行部の内定者とともに詰め、26日の両院議員総会で承認を得たいとしている。

 小沢氏の会見が始まる直前、党職員から小沢氏欠席との知らせが会見場に集まった報道関係者に伝えられると一時騒然となり、菅氏からの説明を立ちながら聞く状況が見られた。【了】

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