10連休の交通機関予約、海外空路は混雑 新幹線には若干余裕 国交省調査
国土交通省が10連休における公共交通機関の予約状況を発表し、新幹線にはまだ余裕がある一方で、海外空路では一部が予約率100%となるなど混雑が目立つことが分かった。
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■新幹線の予約率は低め
19日、国土交通省が4月27日からの10連休における公共交通機関の予約状況を発表した。これは10連休の予約状況を各社からヒアリングして取りまとめたもので、新幹線、航空、バス・レンタカー、外交旅客船については11日時点、内航旅客船については10日時点の数値。概況に「全体としては他の交通機関と比較するとまだ空きがあり」とあるように新幹線の予約率は低め。下りは、東北、秋田、東海道、山陽の27・28日分で70%を越えている程度。上りは東北、秋田、東海道、山陽の5日分で60%台となっているくらい。
■国内路線は上りが集中し下りは余裕あり
航空会社の予約率はジェットスタージャパンのみ61.2%と低めなのを除けば、軒並み70〜80%台後半となっている。国内路線の下りでは、AIRDOの27日分が予約率100%となるなど、27〜29日までは各社で予約率90%超えの数字が目立つ。その一方で上りは5月1日以降で80〜90%台となっており、比較的分散した傾向がみられる。■海外路線は日本発で100%が目立つ
日本発の海外路線はエアアジア・ジャパンが27〜30日分まで4日連続で100%となっているほか、10連休の前半は90%超えが目立つ。その中でも春秋航空日本は27日から5月6日まで10日連続で90%超えとなっており、ジェットスタージャパン、ピーチ・アビエーション、バニラ・エアも10日間を通して高い予約率となっている。日本着の海外路線は5月1日以降になるとほぼ全てで80〜90%台の高い予約率となっている。日本発と同様に、ジェットスタージャパン、バニラ・エア、春秋航空日本では10日通して高めの予約率が続いている。
■福岡-釜山間は前半と後半で分かれる
国内フェリーは航路によって大きな差がみられる。オーシャンフェリーの東京-徳島間は全ての日程で予約率が100%となっている一方、太平洋フェリーの名古屋-苫小牧間では、連休の前半から半ばでも30〜80%台に留まっている。外交航路の福岡-釜山間では、27〜30日の連休前半では釜山行きに満席が目立ち、5月1〜6日の連休後半に福岡行きで満席が多い。