10日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、野球解説者の江川卓氏が、V奪還を目指す読売巨人軍の原辰徳監督にインタビューした。

3回目の就任となった原監督は「巨人が3年間苦しんでいた。漠然と『大変だな』と分かっていても、まったく(敗因を)考えていなかった。だからもう、ゼロ(からのスタート)」と述べた。

キャンプを取材した江川氏は、クリーンアップに丸佳浩、岡本和真、ゲレーロをチョイス。すると、原監督は「なんとくお行儀のいい考え方ですね。江川さんらしくない。基本に忠実なお行儀のいい予想」と返す。

原監督は「丸を2番に置きたい」とコメント。2番は一般的にランナーを送る役割という「お行儀のいい」打者が多いが、丸に「送らせるつもりはさらさらない」とし、「初回は必ず2点を取りにいく、そういう(攻撃的な)野球をするのが大前提」と述べた。

その原監督が考えるクリーンアップは、「(坂本)勇人が3番で丸をカバーする。4番は岡本。その岡本のカバー(5番)は外国人(ゲレーロ、ビヤヌエバ)にやってもらいたい」。

一方、江川氏は投手陣の3本柱に菅野智之・メルセデス・山口俊をピックアップ。すると、原監督は「間違いないですね」と賛同したうえで、「しかし3本柱では勝てないですよ。今のペナントレースは。6本いないとダメですよ」と、不十分だと指摘する。

「そこは追い求めたい」という原監督は、「ヤングマンもいい。岩隈久志もそこに割って入る可能性はある。田口(麗斗)、今村(信貴)。今村は成長しています」とコメント。さらに、ドラフト1位ルーキーの高橋優貴を「おもしろい、実践的なピッチャー」と称賛した。

復権を目指す中、優勝するためのカギを問われて「あるなら教えてもらいたい」と返した原監督。ただ、江川氏がヒントを得るために広島東洋カープを気にしたりはしないか尋ねると、原監督は「僕が監督をやっている時は、たいしたチームじゃなかったという印象」と余裕を見せた。