3日、NHK「サンデースポーツ」では、巨人・原辰徳監督に行ったインタビューの模様を放送。原監督は自身が構想する今季のオーダーを具体的に語った。

まずは3度目の監督就任について「人生というのは多動的であるというのは強く感じました」と語った原監督。年齢も重ね「何が自分の中で必要なのか、何が残ってるんだろう、大丈夫だろうかって不安もありました」としながらも、「記者会見が終わって次の日くらいによみうりランドに選手達に会いに行ったんです。グラウンドに入って僕はどういう風になるんだろうって思ったら、ユニフォームもまだ着てなかったんですけどパァーッと血液が熱くなった。これならまだ大丈夫かもしれないというカーッとくるものがあった」と明かす。

また、この日は異例となる若手による1軍対2軍の紅白戦を実施。原監督は「今日出た選手達は秋にキャンプをやっている。ミーティングをしたり、これからジャイアンツはこういう野球を目指そうねという話をしている。しかし1軍と2軍という形で区分けをしなきゃいけない。もうギリギリの人達ってたくさんいるわけです。そういうものは垣根はないんだと一度しっかりとした形でフラットな形で選手達を見ておこうと。あるいは選手達にアピールしてもらう」などと意図を説明した。

その上で岡本和真を1軍の4番にしたことについて「今日の若手の紅白戦っていうのは、意味合いっていうのはそこにはありません」としながらも、「ただ私はそのつもり(1軍の4番は岡本)で彼と接している」とキッパリ。さらに今季のオーダーに話が及ぶと原監督は「1番固まるという部分は、1番バッターを誰にするか」と前置きした上で、「理想からいうならば吉川(尚輝)、あるいは田中(俊太)」と話しつつ、「丸(佳浩)を2番におきたい」とも。

また「丸というのはFAできたとはいえ新入生であるわけですから、そこはジャイアンツの生粋のチームリーダーがカバーをする」として坂本勇人を3番に。「(4番の)岡本をカバーすると、1番の強打者がくる必要がある。松井がとても良い時は清原という5番バッターがいた」などとビヤヌエバかゲレーロを5番に据えたいとした。

その他にも、小林誠司や炭谷銀仁朗、阿部慎之助と捕手にも注目される巨人において、「キャッチャーは打順だけでいうなら8番固定」とした原監督。仮に阿部を起用した場合でも打順は8番と話すと、「言い過ぎちゃったかなぁ」と苦笑いを浮かべた。