野村克也氏

写真拡大

15日放送、TBS「S☆1」では、元プロ野球監督の野村克也氏が、不振にあえぐ読売巨人軍の試合でぼやいた。

開幕前の予想で優勝候補に挙げた巨人が最下位と低迷しているが、野村氏は「まあまだ始まったばかり。これからだね」と、過度に心配すべきではないとの見解を示した。

だが、広島東洋カープと2-2の同点で迎えた7回表、巨人は前回の登板で負け投手となった上原浩治を起用。8球で2アウトとしたが、菊池涼介に2打席連続となるホームランを許してしまう。

この一発に野村氏は「フォークのすっぽ抜けは一番危ない」「上原らしくないね」とぼやき。さらに、上原はその後も連続タイムリーを許して2-5とされ、マウンドを降りた。

野村氏は「まあしかし、キャッチャーも悪いわね。上原の球がきてないって分かるはず。高め高め高めですっぽ抜けてるから、キャッチャーが一番分かるはず」と、小林誠司に苦言を呈した。

さらに「マウンドに行くべき」と指摘した野村氏は、上原が「元メジャーリーガーと思うからいけない」ともコメント。「グラウンドに出たらみんな同級生」と、上原が大先輩であることを忘れろと述べた。

9回ウラの反撃で、野村氏も「巨人の逆転サヨナラあり。大逆転やってみい」と期待を寄せたが、1死満塁のチャンスでゲレーロが初球に力むと「そんな力いらないよ」「チャンスでのバッティング知らないね。軽く打てばいいのよ。チャンスだからって気合入って力むんだよね」とあきれた。

結局、巨人はあと1点が及ばず4-5と黒星。リーグ最速で10敗目に達した。野村氏は「上原もしんどいね。絶不調って言っていいんじゃない。低目(の球が)1球もないもんね」と、日本球界に復帰したベテランの調子を懸念した。

それだけに、野村氏は「ピッチャーをどう立て直すか」が鍵とコメント。「0点で抑えれば100%負けない。0点で抑える主役はピッチャーだから。打線に期待しているようじゃ立ち直れない」と、投手陣のテコ入れが急務と述べた。