フォニーニ、ダブルストーナメントから追放。シングルス中の行為で[全米オープン]

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「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の男子ダブルスに出場していたファビオ・フォニーニ(イタリア)は土曜日、シングルスの1回戦中に主審に対して下品な侮辱をし、全米オープンのダブルストーナメントから追放された。グランドスラムの大会全てから永久追放される可能性もある。

グランドスラム委員会がフォニーニが「重大な違反」を犯したと認定した場合、フォニーニは行動規範を踏みにじったとして更に最大250,000ドルの罰金処分を受ける可能性がある。シングルス第22シードのフォニーニは金曜日、全米オープン関係者から計24,000ドルの罰金処分を下された。これは彼のシングルスでの賞金50,000ドルのほぼ半分だ。ステファノ・トラバグリア(イタリア)に4-6、6-7(8)、6-3、0-6で破れた水曜日の試合で、非スポーツマン行為をとったことが理由だ。

大会側はフォニーニに3つの違反行為を言い渡し、それぞれ15,000ドル、5000ドル、4000ドルの罰金を課した。ルイス・エンゲルが主審を務めた。

出場停止処分は即座に実施されたため、フォニーニはダブルストーナメントから棄権した。ダブルスでは彼のペアであるシモーネ・ボレッリ(イタリア)と共に3回戦まで勝ち進んでいた。金曜日にダブルスの2回戦に勝利した後、シングルス中の行為が及ぼす影響が発表される前に、フォニーニは罰則を受ける可能性について尋ねられていた。フォニーニは「間違いを犯した者は謝罪する。現時点ではそれが受け入れられるかどうかは俺の知るところではない」と答えていた。フォニーニは2015年の全米オープン女子優勝者のフラビア・ペンネッタ(イタリア)と結婚している。「誰もが間違いを犯す。本当に悪い日が続いた。他の人間同様、今後も間違いを犯すだろう」(フォニーニ)。フォニーニとボレッリは2015年のオーストラリアオープンのダブルストーナメントで優勝している。

グランドスラム委員会は重大な違反行為が会則6章の「故意の行い」や「試合の高潔さに反する行為」にあたるとしている。どちらの行為も4大大会からの出場停止処分と最大250,000ドルの罰金処分につながる恐れがある。同委員会は「審議が完了するまでコメントは差し控えたい」としている。

気性の荒い選手として知られるフォニーニは2014年のウィンブルドン大会でも、一回戦の勝利試合中に激情して27,500ドルの罰金処分を受けている。

(C)AP(テニスデイリー/ワウコム)

※写真は「全米オープン」男子ダブルスから追放されたフォニーニ(大会2日目シングルス1回戦の時のもの)
Fabio Fognini, of Italy, returns a shot from Stefano Travaglia, of Italy, during the first round of the U.S. Open tennis tournament, Wednesday, Aug. 30, 2017, in New York. (AP Photo/Michael Noble)