則本昂大(写真:Getty Images)

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30日、NHK「サンデースポーツ」では、「楽天 則本昂大 三振の極意」と題し、東北楽天ゴールデンイーグルス・則本昂大に行ったインタビューの模様を放送。8試合連続2桁奪三振を記録した楽天のエースが三振の極意を語った。

三振へのこだわりを訊かれ、「最近の投手の中では強い方だと思ってます。自分の中ではアウトの一つの取り方ですけど、そこにこだわりを持って野球をやっています」という則本。「去年、梨田監督から『三振を取るのは5球以内で取っていこう』って」と切り出すと、「だったら4球以内、3球以内をもっと増やしてやれば監督も満足してくれるかなっていうこともあって、自分の中では4球以内っていうのを今年はかなり重点を置いている」と明かした。

事実、今季則本が奪った三振145のうち、半分以上が4球以内で取ったもの。「2ストライク追い込んだら遊び球を使わずに勝負」という則本は、同じ球種でもリリースポイントを変えることで「(バッターは)芯に当てることは難しいかなって」などと工夫もしている。

また、今季の則本は、精神面の成長も著しい。7月11日のソフトバンク戦では、序盤に4点を失うも、気持ちを切らさず、5回には柳田悠岐、内田聖一、デスパイネの強力クリーンナップを連続三振に仕留めて逆転勝利を呼び込んだ。

「自分の心に余裕がある。自分を客観視しながら試合をやれている」と分析する則本は、三振を奪うことについて、「三振を一つ取るごとに球場全体が一体感というか、自分としてはその空間を支配できている。チームが勝つために必要な自分の武器。自分が自分らしく投球できる最大の武器」と話した。