画期的なアイデアと革新的な技術で我々を驚かせてくれるIoT製品が、続々と発売されている。そんななか少し視点を変えたユニークな製品も多く開発されているようだ。今回は利便性の追求だけでなく、誰かに話したくなるような、ちょっと変わった切り口のIoT製品をご紹介しよう。

アップデートの波にのれ! ポケモン収集がはかどる「Pokémon GO Plus」

先日、大型アップデートされたことで新たなポケモンが大量追加され、また勢いを盛り返した印象のあるアプリ『ポケモンGO』。アップデートを機に、しばらく開いていなかったアプリを起動させたユーザーも多いのではないだろうか。

特にポケモンのコンプリートを目指している人にとって、新ポケモン追加は朗報でもあり、長い旅の始まりでもある。実際に自分の足で歩き、さまざまな場所を訪れる必要のあるポケモンGOだけに、ポケモン収集にはなかなかの労力と時間が必要なのだ。そんな地道なポケモン集めをより楽しむためのIoT製品、それが「Pokémon GO Plus(ポケモンゴープラス)」である。

「Pokémon GO Plus」は、わざわざスマホの画面を見なくとも『ポケモンGO』を遊ぶことができるウェアラブルデバイス。たとえば周囲にポケモンが現れたときやポケストップがあるとき、ランプと振動で知らせてくれる。

さらに中心部のボタンを押すことで、道具を手に入れたり、ポケモンを捕獲したりすることも可能だ。これなら常にスマホ画面とにらめっこしながら歩かずとも遊べるので、お子さんに持たせるアイテムとしても優秀だろう。

気づかないうちに周囲のポケモンをスルーすることもなくなる。筆者も実際に遊んでみたのだが、思った以上にポケモン収集がはかどる代物だと感じた。いちいちスマホを見なくてもいいので、他のことをしつつ振動を感知したらボタンを押す、を繰り返せばいい。

さらに注目すべきは、スタイリッシュかつ、「あいつポケモンマスターじゃん……」とその存在をアピールできるデザイン。眺め続けているともはやオシャレなのでは、と思うビビットな赤色がポイントだ。

腕時計のように着用するのが一般的だが、画像のように、ネクタイピンかのごとく胸ポケットに差し込み、周囲の視線を独り占めにしてみるのも一興だろう。少なくとも熱い「ポケモンGO」ファンであることは伝わるはずだ。

傘立てが今日の天気をお知らせ!「Umbrella stand」

外出する直前、空模様をみて傘を持っていくかどうか、一瞬、悩んだ経験は誰にでもあるはず。しかし「今降ってないし、いっか!」と傘を持たずに勢いで外出したときに限って、結局ドシャ降りの雨に降られコンビニで傘を買うはめになったりするものだ。

KDDIが発売する「Umbrella stand(アンブレラスタンド)」は、傘立てが「今日、傘を持っていく必要があるかどうか」をLEDの色でお知らせしてくれるというIoT製品。専用のアプリをスマホに入れた状態で近づくだけで、降水確率に応じて晴れならオレンジ、曇りなら白、雨なら青色に傘立てが光るのだ。

傘立てが光るタイミングと同時にアプリ側にも通知が届き、天気の詳細をアプリで確認することもできる。外出前に傘立ての色を確認すれば、もう自宅に何本もコンビニのビニール傘が増える現象も少なくなるだろう。

「Umbrella stand」を手がけたのは、デザイナーの倉本仁氏。IF Design賞、Good Design賞等、多数の受賞歴を持つ倉本氏のデザインだけあって、製品の見た目は非常にシンプルで洗練されている。便利なだけでなく発光する傘立てなんて、ほとんどの人が初めて目にするはず。自宅に人を招いたときのネタとしても盛り上がりそうだ。

あらゆる動きを遊びに変えるおもちゃ「Moff Band」

家庭用ゲーム機の進化によって、子供たちが元気に公園を走り回ったり、「ごっこ遊び」をしているような光景はだいぶ少なくなったように思う。子供が家でも外でもゲームばかりしている……と嘆く親は多い。

しかし、ハイテクな製品に慣れきってしまった子供も喜ぶであろう、感覚的なウェアラブルおもちゃがこの「モフバンド」だ。「モフバンド」は、手首につけることで動きにアプリが反応。自分の動きと音を連動させた遊びを楽しむことができる。

例えば、モフバンドをつけてエアギターを行えば、その動きに合わせてギターの音色が流れるという仕組みだ。チャンバラごっこや、魔法使いごっこなど、様々な音がモフバンドからは流れるという。
身体を動かしつつ、何もない場所から想像しながら遊ぶことは、子供の情操教育にも良い効果がありそうだ。

日本初! カメラ機能搭載の家庭用IoT水耕栽培キット「やさい物語」

2017年3月に発売開始予定の「やさい物語」は、なんとカメラ機能を搭載した栽培キット。カメラ機能によってキット内の野菜の状態を自動撮影し、その写真をアプリで閲覧することができる。手塩にかけて育てる野菜の状態や成長過程をスマホで確認しつつ、外出先からも写真を見られる安心感があるので、栽培好きにはたまらない製品だろう。

育てたことがないので詳しくは分からないが、野菜の栽培というのはきっと繊細な気遣いを必要とする作業なはず。変化に気を配り続けることで初めて美味しい野菜が作れる。手間ひまがかかるのは当然だろう。

しかしこのキットは水槽内の気温や水位に異常があった場合、スマホに通知してくれる機能がついているので、花を買ってもすぐに枯らせてしまう筆者のようなズボラ人間でも、栽培がしやすくなっている。外出先でも栽培キットの異常を感知することができ、通知を受け取った時点で即、仕事もデートもそっちのけで帰宅すれば、大事な野菜を危機から救うことも可能なのだ。

育てられる野菜はレタスなどの葉物野菜やハーブ、ベビーリーフなど。種をまいてから約一ヵ月ほどで収穫できるという。これからは植物の栽培も、スマホで管理できるのだ。

関連記事:話題のスマート農業が家庭でも。IoTで野菜を自家栽培

もう赤ちゃんが泣く前に気づける!「おむつセンサー」

最後にご紹介したいのは、赤ちゃんのおむつが濡れると、すぐにアプリで知らせてくれるIoT製品「おむつセンサー」。

おしっこを吸収して冷えたおむつは体温を下げ、体調を悪化させる原因となるなど、実はおむつの交換タイミングというのは育児において重要なポイントである。しかし忙しいお母さんお父さんにとって、逐一おむつの状態をチェックすることはなかなか難しいはず。

本製品は紙おむつに貼りつけるだけで、周囲の温度や湿度の変化を即座に把握し、赤ちゃんがおしっこしたことをスマホに通知。またおむつの交換回数、おしっこの回数などをクラウド上に記録できるため、赤ちゃんの体調管理としても使える。

細かな赤ちゃんの変化にも気づくことができ、おむつ交換のタイミングをわかりやすく通知してもらえるので、お母さんお父さんの負担も軽減される。子育てをサポートしてくれる製品と言えるだろう。

このように少し視点を変えたIoT製品は、探せばまだまだ存在する。流行のデバイスに手を伸ばすのもいいが、ちょっと誰かに教えたくなって生活を豊かにしてくれる商品を、自分で探してみるのもいいかもしれない。
 

筆者:Yuri Fujino (Seidansha)