「IQ246」で織田裕二を「若君」と呼ぶのは脚本家の無知か、大物登場の伏線か?

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 主演・織田裕二の奇妙なしゃべり方で話題のドラマ「IQ246〜華麗なる事件簿〜」(TBS系)。織田が演じるのは法門寺家の89代目当主である沙羅駆で、彼を支える執事の賢正をディーン・フジオカが演じている。二人の関係は完全に主君と執事だが、そのわりには関係性が妙だというのである。歴史に詳しいライターが指摘する。

「賢正は沙羅駆のことを『若君』(わかぎみ)と呼んでいるのですが、若君とは年齢の若い主君、もしくは主君の子息を表す言葉です。しかし沙羅駆は明らかに執事の賢正より年上ですし、なにしろ当主本人ですから子息扱いされるのも失礼な話。それゆえなぜ『若君』と呼ぶのか、疑問を感じるのです」

 一つには脚本家が言葉の意味を知らず、雰囲気で使っている可能性も考えられる。だが前出の歴史ライターは、今後新たな登場人物が現れるのではと予想する。

「もし沙羅駆の父親が隠居しており、まだ存命という設定であれば、その長男を『若君』と呼んでも不思議はありません。本ドラマでは執事・賢正の父親である賢丈(寺島進)がまだ健在で、その賢丈は沙羅駆を息子のように可愛がっています。その陰には現時点で沙羅駆の父親が姿を現さない秘密が隠されているのかもしれません」

 織田の父親役となれば、相当な大物俳優の登場が予想される。もしこの見立てが合っていれば、この先、法門寺家の秘密を明かすドラマチックな展開も期待できそうだ。

(白根麻子)