CR7のハットで逆転したレアル・マドリーが6季連続ベスト4進出《CL》

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▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、レアル・マドリーvsヴォルフスブルクが12日、サンチャゴ・ベルナベウで行われ、3-0でレアル・マドリーが勝利した。この結果、2戦合計スコアを3-2としたレアル・マドリーが6季連続ベスト4進出を果たしている。

▽6日に行われた1stレグでアウェイゴールを奪えずに0-2と完敗したレアル・マドリーは、3日前に行われたエイバル戦を4-0と圧勝。大半の主力を温存したエイバル戦のスタメンから大幅に7選手を変更し、大逆転での6大会連続ベスト4進出を目指した。

▽一方、鋭いカウンターを繰り出し続けて完勝する波乱を起こしたヴォルフスブルクは、3日前に行われたマインツ戦を1-1で引き分けた。そして、1stレグと同じスタメンを送り出し、クラブ史に刻む初のCLベスト4入りを目指した。

▽立ち上がりから自陣に引くヴォルフスブルクに対してレアル・マドリーがボールを保持していった。6分に左CKからセルヒオ・ラモスのヘディングシュートがバーを叩いたレアル・マドリーは、サイド攻撃を軸にヴォルフスブルクを揺さぶっていく。

▽すると16分、レアル・マドリーが1点を返す。右サイドからカルバハルの上げたクロスがDFにディフレクトすると、ファーサイドのC・ロナウドが難なくゴールへ押し込んだ。さらに1分後、クロースの左CKをニアサイドのC・ロナウドが打点の高いヘッドで押し込み、瞬く間に2戦合計スコアを2-2のタイに戻した。

▽1stレグのアドバンテージを一気に吐き出してしまったヴォルフスブルクが引き続き自陣で構える中、32分にアクシデントに見舞われる。ドラクスラーが負傷し、代わってクルーゼが最前線に投入され、左サイドにシュールレが回った。そのヴォルフスブルクがハーフタイムにかけて2度ゴールに迫る。まずは34分、グスタボの強烈なミドルシュートが枠の中央上を捉えたが、GKケイロル・ナバスのセーブに阻まれた。さらに38分、左サイドからのクロスを受けたブルーノ・エンリケがシュートに持ち込むも、DFの身体を張った守備に阻まれてわずかにボールは枠の右へ逸れる。

▽ボールを保持して主導権を渡さなかったレアル・マドリーは、迎えた後半もサイド攻撃を中心に圧力をかけていく。そして60分にはモドリッチのクロスをクリアにかかったギラヴォギのミスを誘いボールはゴールへと向かったが、GKベナーリオの好反応のセーブに阻まれる。

▽さらに65分、クロースの左CKをファーサイドのセルヒオ・ラモスがヘッドで叩くと、右ポスト内側を直撃。ボールはゴールライン上を転がり、GKベナーリオに処理されてしまった。そして、70分のダンテのヘディングシュートを難なくGKケイロル・ナバスが処理したレアル・マドリーは77分、ついにトータルスコアで上回る。ボックス手前中央で得たFKをC・ロナウドが直接狙うと、壁の間をすり抜けたシュートがゴール右に決まった。

▽逆転されたヴォルフスブルクがドストを投入した中、レアル・マドリーが4点目に迫っていく。まずは81分、ベンゼマがボックス左から枠の右を捉えるシュート。しかし、GKベナーリオに好守で阻止された。さらに86分、途中出場のヘセ・ロドリゲスのシュートが枠を捉えたが、この場面もGKベナーリオに阻まれる。それでも、3-0でタイムアップを迎え、逆転での6季連続ベスト4進出を果たした。