これは不思議で便利! Windows 8/8.1でChromebookが体験できるChromeブラウザのWindows 8モードの使い方

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Windows 8/8.1用のGoogle Chromeには、「Windows 8モード」という動作モードがある。
ほとんどの人は使ったことがないだろう。

しかし、Chromebookに興味があれば、試してみることをおすすめする。
Windowsとはひと味違ったGoogleの世界観を体験できるはずだ。

●Chromeの「Windows 8モード」って何?
Windows 8/8.1のGoogle Chrome(以下、Chrome)には、「Windows 8モード」という不思議なモードが用意されている。
右上の設定ボタン(横3本線のボタン)のクリックで表示されるメニューには、[Windows 8モードでChromeを再起動]というコマンドがある。

このコマンドを選択すると、Windowsのデスクトップが消えてグレーの背景に切り替わり、Chromeが再起動して、先ほどまでと同じページが表示される。

左下にはWindowsのスタートボタンに似たボタンとGmailやYouTubeなどのボタンが表示される。
左端のボタンをクリックすると、Chromeアプリと呼ばれるChromeの拡張機能が一覧表示され、選択すると、Chromeの新しいタブに表示される。まるで、Windowsが新しいOSにでも切り替わったみたいだ。


【画面1】Chromeの設定メニューで[Windows 8モードでChromeを再起動]を選択する。



【画面2】Windowsのデスクトップが消えてグレーの背景に切り替わる。Windowsから新しいOSに切り替わったみたいだ。


●Chromeだけで完結するChromebookの世界を体験できる
GoogleはChromebookという廉価なパソコンをリリースしている。これは、インターネットにつないで使うことを前提としたパソコンで、ChromeブラウザベースのChrome OSというOSが搭載されている。

Windows 8モードは、このChromebookと似た環境をWindowsに再現する機能なのだ。
Windows 8モードでは、すべてのアプリはChromeのウィンドウ、またはタブ内で起動する。アプリは「Chromeアプリ」と呼ばれる拡張機能だが、特別なものではなくWebアプリケーションのことだ。

実は、いまやWebアプリケーションだけでメールや文書作成、画像編集も可能な時代だ。
だからこそ、このWindows 8モードだけでも、かなりのことはできてしまう。

とはいっても、やはりWordやExcelがないと仕事にならないのも事実で、Windows 8/8.1を使いながら、わざわざWindows 8モードを利用するメリットは、あまりない。

では、Googleは何のためにWindows 8モードを用意したのだろうか?
答えは、多分、WindowsユーザーにChromebookの世界を体験してもらうことだろう。

実際、低価格なChromebookは、企業や学校で大量導入すれば、いろいろとメリットは多い。
といっても、いきなり導入するには不安がある。そこでWindows 8/8.1のマシンで体験してください、というわけだ。
確かに、Windows 8モードに慣れてからChromebookに移行すれば、スムーズに移行できそうだ。

というわけで、Chromebookに興味がある人は、ぜひChromeのWindows 8モードを試してみてほしい。
Windowsとは違ったGoogleが目指すChromebookの世界観を体験できるはずだ。


【画面3】Windows 8モードは、実際にはWindows 8/8.1のストアアプリである。したがって、このように画面分割して、デスクトップと併用もできる。



【画面4】Windows 8モードを終了するには、Chromeの設定メニューを開いて、[デスクトップでChromeを再起動する]を選択する。



井上健語(フリーランスライター)