その目的しか見えなくなるくらい、必死だった中学時代の洸、たった1人で医者の前に座っている。「母のそばにいる家族は僕だけです」医者から母親の病状を聞くと、母を守れるのは自分だけだと強く思った。そして、母に病状がバレないように、いつもどおり振る舞った。いつ、気づいていれば間に合ったのかを考えた。母を将来ラクさせるために、自分の時間のほとんどを勉強に費やした。母と一緒にご飯を食べることもテレビを見ること