「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。風変わりな人類学者の体験記構造主義の出発点は、彼が1955年に出版した『悲しき