人事評価や異動を本人が不本意だと感じても、なかなか異議申し立てはしにくい。組織開発の専門家である勅使川原真衣さんは「社員が裁判を起こすような企業での深刻なトラブルを見ていると、能力主義の名のもとに一方的な人事評価や処遇が個人の口を塞ぎ、社員の傷ついた経験が『言えないから癒えない』状態をもたらしている」という――。※本稿は、勅使川原真衣『職場で傷つくリーダーのための「傷つき」から始める組織開発』(