「がんのステージ4でも生きられる」「普通の病院ではやっていない治療」などとうたう自由診療クリニックがある。こうしたがん治療にはどんな問題があるのか。ジャーナリスト・岩澤倫彦さんの著書『がん「エセ医療」の罠』(文春新書)より、ステージ4の胆嚢(たんのう)がんが見つかった大手シンクタンクで働く土谷和之さん(当時43歳)のケースを紹介する――。■「余命は週単位で考えたほうがいい」▼告知から20日目(2020年6月2