『ふてほど』は多様性尊重へのバックラッシュだったのか宮藤官九郎脚本のテレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系、以下『ふてほど』)が、3月29日に最終回を迎えた。このドラマは、昭和から令和にタイムスリップしてきた体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)の一見“不適切”な振る舞いや極論が、硬直化したコンプライアンスや多様性尊重の規範に縛られた令和の人たちに気づきを与える……というのがストーリーの大枠だった。