名将・上杉謙信の甥として跡を継ぎ、越後から会津に転封となった大名・上杉景勝。歴史家の乃至政彦さんは「関ヶ原の戦いで徳川家康陣営に敗れて負け組になった景勝だったが、大坂冬の陣で将軍・徳川秀忠の先陣を任された。そこで景勝と戦友の佐竹義宣は、かつての仇敵たちから大坂最凶の防御区域〈今福・鴫野〉を攻略するよう命じられた」という――。■謙信以来の「強い上杉軍」を率い、存在感があった景勝上杉景勝(かげかつ)は、