夜が明けたばかりの、港区六本木。ほんの少し前までの喧騒とは打って変わり、静寂が街を包み込むこの時間。愛犬の散歩をする主婦や、ランニングに勤しむサラリーマン。さらには、昨晩何かがあったのであろう男女が気だるく歩いている。そしてここは、六本木駅から少し離れた場所にあるカフェ。AM9時。この店では、港区で生きる人々の“裏側の姿”があらわになる…。Vol.1:由里子(30)「夫が突然、朝ご飯はいらないと言ってきて…