東京地裁429号法廷。極左や暴力団関連などの刑事裁判が開かれる「警備法廷」として知られるこの法廷で3月2日、一見この場所には似つかわしくない罪状の裁判が開かれた。建造物侵入と器物損壊の罪に問われた被告人は、初老の男性・A氏だ。微罪なのに、なぜ429号法廷で開かれたのかといえば、「傍聴マニア」であるA氏のもう一つの顔が理由だったようだ。(ライター・高橋ユキ)●「“傍聴マニア”とは別の顔」霞ヶ関にある東京高等・