かつて、金正恩総書記の祖父・金日成主席と抗日パルチザン活動を行っていた人とその子孫は、北朝鮮の身分制度において最上位に位置し、様々な優遇を受けることから「赤い貴族」とも呼ばれている。法による公正が実現されているとは言い難い北朝鮮社会で、こうした特権階級に傍若無人な振る舞いが見られるのは言うまでもない。例えば、金日成氏の護衛を担当する護衛総局の局長を務めた呉白龍(オ・ベクリョン)氏を父に持つある軍人