特定の民族を貶める「ヘイト文書」を社内配布するのは違法だとして、在日コリアンの女性従業員が、「フジ住宅」(大阪府岸和田市)と同社会長を相手取り、損害賠償をもとめた訴訟で、1審につづき2審でも敗訴した会社側がこのほど、最高裁に上告したことがわかった。「会社に変わってほしい」。そんな女性の願いは叶うのか。これまでの裁判をふりかえる。(ライター・碓氷連太郎)●1審・大阪地裁は「環境型ハラスメント」を認定し