東京電力福島第一原発の事故で帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区の住民640人が、国と東電に除染による原状回復と、ふるさとを奪われたことへの慰謝料など約251億円の支払いを求めた「津島原発訴訟」の判決が7月30日、言い渡された。佐々木健二裁判長(本村洋平裁判長代読)は、国と東電の責任を認め、634人に1人当たり約150万円、計約10億円を支払うよう命じる一方で、原状回復の請求については、「除染の方法が特定されて