宇宙機が展開する「帆(セイル)」というと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2010年5月に打ち上げた小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」のような、太陽光の圧力を推進力として利用するソーラーセイルが思い浮かびます。いっぽう、欧州宇宙機関(ESA)では現在、ソーラーセイルとは異なる「帆」の開発が進められています。■不要になったり壊れたりした人工衛星の高度を下げるために帆を利用ADEOを搭載した人工衛星