第一印象は「なぜこのタイトル?」。しかし、読み終ってみれば「このタイトルだからこそ」という本がある。『夫のちんぽが入らない』(扶桑社刊)だ。本作は著者であるこだまさんの実体験に基づく私小説で、まさにそのまま夫の性器が「入らない」、普通とは違った夫婦の営みを描いた一冊だ。なぜ「入らない」のに2人は夫婦関係を続けるのか。孫を望む親たちからのプレッシャー。夫以外の男性の性器は受け入れることができる妻…。