茂手木秀行 はじめに 〜 高画素デジタル時代のレンズとは?レンズが光の像を結ぶさまは、子供の頃の記憶として誰の心にも強い印象として残っているのではないだろうか。それとも自分が写真を生業とするからだろうか。現実の光景を複製し、空想の世界への入り口とも見えるそのさまは、幾つになっても、輝かしく大切なものに思える。そんな夢を運ぶ道具がレンズなのだといつも思うのだ。レンズは写真家の心のさまを映し出す。