今年のゴールデンウイーク映画は、コミックや小説を原作に持つ作品で賑わっている。沙村広明の人気コミックが原作で木村拓哉主演の『無限の住人』。士郎正宗原作・押井守監督のアニメ映画作品をリメイクした実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』。山本幸久が執筆した小説すばる新人賞受賞作品を映画化した『笑う招き猫』などなど。そんな「原作映画」ラッシュにあって、ひときわ異彩を放つアニメーション映画がある。森見登美彦