本の話WEB
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ミステリーを書くために“警察”を選んだ――『可燃物』(米澤穂信) Book Talk/最新作を語る
『可燃物』(米澤 穂信) 新作の舞台は、群馬県警捜査一課。〈どこまでもスタンダードに情報を集めながら、最後の一歩を一人で飛び越える〉…
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〈特別インタビュー〉瀬尾まいこ「社会的なテーマを書いたつもりはないですが…」 『私たちの世代は』瀬尾 まいこ
『私たちの世代は』(瀬尾 まいこ) いまを生きる私たちの道標となる物語の誕生 2019年に『そして、バトンは渡された』で第16回本屋大賞を受賞。…
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高殿円『グランドシャトー』が第11回大阪ほんま本大賞を受賞! 『グランドシャトー』(高殿 円)
大阪の取次会社と書店が力をあわせて“ほんまに読んで欲しい1冊”を選ぶ「大阪ほんま本大賞」(企画運営OBOP)、第11回受賞作が高殿円さん『グランド…
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【鼎談】円城塔×千葉雅也×山本貴光 GPTと人間の欲望の形 文學界8月号
「文學界 8月号」(文藝春秋 編) ChatGPTなどLLM(大規模言語モデル)はわれわれの思考をどのように変えうるか。かねてよりその可能性についてそれ…
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8月号の特集は〈怪しい話 怖い話〉と〈追悼・平岩弓枝〉。かつてない怖さの「陰陽師」最新作で大いに震えてください!
発売されたばかりの「オール讀物」8月号。総力特集「真夏の夜の恐怖」では、怪しい話、怖い話がずらりと並びました。 「オール讀物」8月…
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『私たちの世代は』に著者の瀬尾まいこさんが願いを込めた、これからの日々に少しでも明るいものを差し出せる物語。 書店員さんたちの「絶賛の声」第2弾を公開!
『私たちの世代は』(瀬尾 まいこ) 本屋大賞受賞、映画化と大ヒットした『そして、バトンは渡された』から5年。瀬尾まいこさんの新作『私たちの世代…
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国民的ベストセラー『御宿かわせみ』と平岩弓枝の全軌跡がここに! オール讀物責任編集 文春ムック 「平岩弓枝『御宿かわせみ』の世界」
平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界(オール讀物責任編集) 「オール讀物」の看板小説として、テレビドラマや舞台の原作として、長年愛され…
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作家の羽休み――「第81回:鳩との闘い⑤」
☆前回までのあらすじ 鳩に目を付けられた憐れな在宅ワーカーの最後の手段。奴らが来る度に家主が出て行って直接追い払う「根競べ作戦…
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米澤穂信、初の警察ミステリ!『可燃物』ほか
米澤穂信の新シリーズ始動! 『可燃物』米澤穂信 二度のミステリーランキング3冠(『満願』『王とサーカス』)と『黒牢城』では…
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「書く」ということへの畏れ――吉村昭作品が読み継がれる理由 『帰艦セズ〈新装版〉』(吉村 昭)
『帰艦セズ〈新装版〉』(吉村 昭) 吉村昭氏の小説は常に、静かな声で語られる。戦争をテーマとする作品では、ときに無残な死が描かれるが…
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7月24日発売の瀬尾まいこ『私たちの世代は』は、コロナ以降を生きる我々に示唆を与えてくれる物語。 書店員さんたちの「絶賛の声」を公開!
『私たちの世代は』(瀬尾 まいこ) 本屋大賞受賞、映画化と大ヒットした『そして、バトンは渡された』から5年。瀬尾まいこさんの新作『私たちの世代…
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「ミステリのように面白い!」出口治明氏激賞。気鋭の学者が860年の封印を破る!『平治の乱の謎を解く』ほか 【文春新書 7月のラインナップ】
源頼朝が「真犯人」を暴いていた!『平治の乱の謎を解く』桃崎有一郎 貴族の世から武士の世へ、大きなターニングポイントとなった平治…
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【速報】第169回芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれました。
『ハンチバック』(市川 沙央) 2023年7月19日(水)都内にて開催された選考委員会にて、第169回芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれま…
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【速報】第169回直木賞に垣根涼介さんの『極楽征夷大将軍』と永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』が選ばれました。
『極楽征夷大将軍』(垣根 涼介) 2023年7月19日(水)都内にて開催された選考委員会にて、第169回直木三十五賞に垣根涼介さんの『極楽征夷大将軍』…
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勝海舟も頭が上がらなかった「お順」の、波瀾の生涯 『お順 上下』(諸田 玲子)
『お順上』(諸田 玲子) 『お順下』(諸田 玲子) 二〇二三年は幕末に活躍した勝海舟の生誕二百年に当たる。勝海舟にはファンも多く、勝海舟…
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市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」 文學界8月号
「文學界 8月号」(文藝春秋 編) 「ハンチバック」で鮮烈なデビューを飾った市川氏と、同氏が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜とし…
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光原百合さんのこと 『やさしい共犯、無欲な泥棒』(光原 百合)
『やさしい共犯、無欲な泥棒』(光原 百合) 巻末の年譜にあるとおり、光原百合さんは二〇〇八年から三年間、綾辻行人さん・有栖川とともに小説推…
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読者を戦後大阪へ放り込む、捜査ミステリにして大スケールの歴史小説 『インビジブル』(坂上 泉)
『インビジブル』(坂上 泉) まだまだ敗戦の色濃い昭和二十九年(一九五四)五月、大阪で殺人事件が発生した。現場は大阪城東部、旧造兵廠跡の国…
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積み重ねたエピソードの果てに、静かに進行していた物語が爆発する! 『冬芽の人』(大沢 在昌)
『冬芽の人』(大沢 在昌) 大沢在昌には、女性を主人公とした作品が少なからずある。本書もそのひとつだ。そこでまず女性主人公の長篇作品の流れ…
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創作ノートは絶対に見せません! 小池真理子さんが語る小説作法――これまでとこれから 『日暮れのあと』(小池 真理子)
『日暮れのあと』(小池 真理子) 2020年に亡くなった夫で作家の藤田宜永さんと過ごした日々や、喪失の痛みをつづったエッセイ『月夜の森の梟』で大…
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クライマックスへ突き進む学園バトルロワイヤル、最終巻!『悪役令嬢バトルロワイヤル 3』
さようなら、ありがとう、全ての「悪役令嬢」。 『悪役令嬢バトルロワイヤル 3』(小川夏 岩咲兎夢子)発売日:2023/07/20 プレイ中の乙女ゲ…
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なぜ、いま「信長」を考えるのか 『信長の正体』(本郷 和人)
『信長の正体』(本郷 和人) 信長は革新的な人物か、普通の大名か 「歴史上の人間で好きな人物を三人挙げよ」というと、幕末の志士であった坂本…
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「自分は何者なのか」私はずっと模索してきた。 『パチンコ 上下』(ミン・ジン・リー)
『パチンコ上』(ミン・ジン・リー) 『パチンコ下』(ミン・ジン・リー) 私は兵庫県で在日3世として生まれ「自分は何者なのか…
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【幻の「人物相関図」も公開】初キングの新人営業と編集者が激推しする「スティーヴン・キング入門は、『異能機関』から!」 『異能機関』(スティーヴン・キング)
2024年に作家デビュー50周年を迎えるスティーヴン・キング。50周年プロジェクト第1弾の長編『異能機関』を担当したのは、編集も営業も…
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人種や国境を超えて誰もが理解し、愛せる人情と家族の物語 『パチンコ 上下』(ミン・ジン・リー)
『パチンコ上』(ミン・ジン・リー) 『パチンコ下』(ミン・ジン・リー) 私はバブル時代まっただなかの東京でアメリカ人ビジネ…
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桐野夏生インタビュー 「悪妻」とは何か!? 「夫婦の幸せ」の意味を問う。 最新刊『もっと悪い妻』(桐野 夏生)
『もっと悪い妻』(桐野 夏生) 桐野夏生の最新作は、『もっと悪い妻』という刺激的なタイトルの短篇集だ。古今東西、世論は、「悪い妻」に対して…
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新シリーズ『その霊、幻覚です。』刊行記念! 宛名入りサイン色紙プレゼント 『その霊、幻覚です。視える臨床心理士・泉宮一華の噓』(竹村 優希)
訳あり臨床心理士×オカルト青年探偵が活躍する、文春文庫の書き下ろし新シリーズ『その霊、幻覚です。視える臨床心理士・泉宮一華の噓』…
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直木賞候補作家インタビュー「現代によみがえる足利尊氏」――『極楽征夷大将軍』(垣根涼介) 第169回直木賞候補作『極楽征夷大将軍』
『極楽征夷大将軍』(垣根 涼介/文藝春秋) 『極楽征夷大将軍』と聞いて、多くの読者は誰を思い浮かべるだろうか。 垣根さんが候補作で描いたの…
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直木賞候補作家インタビュー「遭遇するかもしれない“リアルな幽霊”」――『踏切の幽霊』(高野和明) 第169回直木賞候補作『踏切の幽霊』
『踏切の幽霊』(高野 和明/文藝春秋) かつて全国紙の社会部記者として鳴らした松田は、2年前に妻を亡くしてからは、女性誌のしがない取材記者と…
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直木賞候補作家インタビュー「香港を通じて映し出す日本の姿」――『香港警察東京分室』(月村了衛) 第169回直木賞候補作『香港警察東京分室』
『香港警察東京分室』(月村 了衛/小学館) 緊迫する国際情勢を背景にした、圧巻の警察小説が誕生した。日本で増加する国際犯罪の解決を名目に、…