逆転の発想で観客を巻き込む「ヴァーチャル花火」

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本物そっくりの大きな打ち上げ花火を、人々が好きなように打ち上げることができる「デジタル花火ショー」が英国で開催される。

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英国マンチェスターで、本物そっくりの大きな打ち上げ花火を、人々が好きなように“打ち上げる”ことができる「デジタル花火ショー」が行われる。

PixelPyros」と呼ばれるこのショーでは、目がくらむほど光り輝くヴァーチャル打ち上げ花火が、縦12m、横18mの巨大スクリーンに映し出される。

ショーを組織するアーティストのセブ・リー・デリスルによれば、「26個から30個ほどの光の球がスクリーンの下側に並べられており」、この光の球に人々が触れるたびに、そこから光が勢いよく放たれて、仮想の花火が次々と打ち上がるという。

「たいていの花火ショーでは、資格をもったプロの花火師があらゆる演出を行う。PixelPyrosではまったく逆で、見る人たち自身に、何を起こすかをすべて任せるのだ」とリー・デリスル氏は言う。彼の花火は、一度に最大35名の人が操作できるという。

リー・デリスルは、英国アカデミー賞を受賞したこともあるアーティストだ。

彼がデジタル花火ショーを初めて公開したのは、2012年の「ブライトン・デジタル・フェスティヴァル」でのことだった。それ以来同氏は、より明るい光を放つことができるレーザーを導入して、デジタル花火が本物の花火とほとんど同じように見えるように工夫してきたそうだ。

今回の花火ショーは、「FutureCity 2015」と名付けられたイヴェントで開催される。場所は、マンチェスター市にある、BBCなどのオフィスが集まった新興ビジネス地区・メディアシティUKに位置する「ザ・キーズ」だ。

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