ギターもピアノもチェロも1台で奏でられるマルチインストルメント
技術の進歩が楽器にイノベーションを起こすかもしれない。
これまで弦楽器、打楽器などの“音”を電子音に置き換えた電子楽器は多くあったが、そこからさらに、“形”から見直して複数の楽器をまとめてしまったのが『Artiphon INSTRUMENT 1』である。
シンプルな形だが、1台で様々な役割を果たす
まずは形から見てほしい。シンプルな形状はギターのようでもあり、キーボードにもみえなくもない。顎をのせればバイオリンにも成りえる。実際この『Artiphon INSTRUMENT 1』はそのすべてを1台でこなすことができる。
これまでの電子楽器は形自体も旧来の楽器をなぞっていたが、その呪縛から解かれた。
ギターは弦を弾き、ピアノはキーを叩く、ドラムパッドはタップ、バイオリンは弓で弾く動作で音を出す。『Artiphon INSTRUMENT 1』はこの動作すべてを一つのデバイスでできる、先進的なデザインだ。
ギターを弾きたい場合はパッドおさえ、手元のボタンを指ではじくようにすればよい。ピアノであればパッドに指をのせてキーを叩き、ドラムマシンも同様だ。
これらはフェザータッチで反応するパッドの領域を、用途に応じて分割方法を変えることで実現した。バイオリンであればスマートフォンをもって空中をスライドさせれば音を奏でられる。
すべての人に音楽を
『Artiphon INSTRUMENT 1』は標準的なMIDIに対応しているため、iPhone/iPadの Garage Band他MIDI機器との連携も自由自在だ。なお、このプロジェクトはクラウドファンディングの『Kickstarter』で支援者を募集中である
「音楽は人の基本的な欲求である。ミュージシャンはもちろん、楽器を弾けない人でも、このシンプルで新しい楽器の形を試してほしい」とファウンダーの Eric Ries氏はいう。
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【参考・画像】
※ Artiphon INSTRUMENT 1 - Kickstarter