斎藤工「監督の作品に出られるなら、全然脱ぎますよ!」
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』(原題:西遊 降魔篇)/【製作・脚本・監督】チャウ・シンチー/【出演】スー・チー(妖怪ハンター)、ウェン・ジャン(玄奘)、ホアン・ボー(孫悟空)、ショウ・ルオ(空虚王子)/2013年/中国/110分/配給:日活/東宝東和/配給宣伝協力:東京テアトル

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「不倫の真っ最中で」
「修羅場のシーンばっかり撮っててのどがいかれています」

9月13日、「したまちコメディ映画祭in台東」の特別招待作品として、『西遊記〜はじまりのはじまり〜』のジャパンプレミア上映が行われた。舞台挨拶には、主人公・玄奘役の日本語吹替えを担当する斎藤工が登場。客席からは「たくみくーん!」と声援が飛んだ。

冒頭のトークは、現在出演中のドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」の役どころにちなんだもの。
もともと低めの声がちょっとかすれて、なんか、えっろい!!
(『昼顔』の斎藤をレビューした記事はこちら)

同作は、『少林サッカー』『カンフーハッスル』のチャウ・シンチー6年振りの監督作品(日本では11月公開)。三蔵法師(玄奘)、孫悟空、沙悟浄、猪八戒が天竺への旅をはじめる前の話だ。へたれ激弱妖怪ハンター・玄奘、落ち武者のような見た目のおっちゃん孫悟空。猪八戒は顔がテカった美男子…と挑戦的な設定で「西遊記」の世界をひろげている。

「監督の作品に出られるなら、全然脱ぎますよ!」

「チャウ・シンチーとジャッキー・チェンの二人は笑いとカンフーを融合させてエンターテイメントにした。アクションはアジア映画のストロングポイントだとよくわかってらっしゃるんですよね」
映画雑誌のコラムを持つなど、斎藤の映画好きは有名で、舞台挨拶のMCをつとめたいとうせいこうもその知識を絶賛する。

実は今回、斎藤は俳優としてだけでなく、短編映画『バランサー』の “監督・齊藤工” としても登壇した。
「したまちコメディ映画祭in台東」(通称したコメ)は7回目の開催となる。台東区内の文化・観光資源をロケ地として提供する区の活動(フィルム・コミッション)がスタートとなった。今回は上野・不忍池の水上音楽堂野外ステージ、東京キネマ倶楽部、浅草公会堂が会場となる。上野や浅草の複数の施設が連動する地元密着型の映画祭だ。

「以前からこの映画祭のファンだったんです。いい映画祭って地域と密着してるんですよね。(この映画を一緒につくった)阿佐ヶ谷の仲間たちと作った映画を、阿佐ヶ谷と似た雰囲気の浅草の映画祭にどうしても出品したかった」
「本当は匿名での出品を考えていたんですけど…」

その熱意に、いとうは次回参加を打診。
「その強引さいいですね」と斎藤はその場で快諾した。

齊藤工監督作品『バランサー』は、本日(14日)東京キネマ倶楽部にて、したまちコメディ大賞2014の招待作品として上映予定。『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は、11月21日よりTOHOシネマズ有楽座ほかで全国公開される。

※監督時の名義は「齊藤工」

「したまちコメディ映画祭in台東」は、2014年9月12日〜16日まで
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』公式サイト

(松澤夏織)