写真提供:彰化県政府

写真拡大

(彰化 21日 中央社)彰化県政府は20日、街の清掃活動を行うボランティアと、長期間にわたって美化活動などに取り組んできた功労者を表彰した。その中には定年退職後に台湾に移住し、地道に地域の清掃を続けてきた日本人男性の姿もあり、街が美しくなれば心も美しくなると喜びを語った。

この日、老後を妻の故郷である台湾で過ごそうと同県社頭郷に移り住んだ吉田武司さん(72)(=写真中央)は「特別貢献奨」を受賞。台湾を第二の故郷だと話す吉田さんは、「家を愛することは地域を愛すること」と語る。妻の蕭瓊瓔さん(右)によると、移住後まもなく地域の清掃ボランティアとして近所を毎日1時間かけて掃除し、悪天候の日も路上にゴミや落ち葉、犬のフンを見つけたらすかさず拾い上げているという。

柯呈枋副県長によると、県内には457の環境保護ボランティア団体と約2万5000人のスタッフがおり、その平均年齢は67歳。地域コミュニティーの美化に貢献する彼らを「環境保護の英雄」と称え、彰化がさらに美しく清潔になるよう今後の活躍に期待を寄せた。

(林恒立/編集:齊藤啓介)