終盤にPK2つを献上の広島、土壇場失点でドロー…交代策的中も実らず

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 AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節が1日に行われ、グループFではFCソウルとサンフレッチェ広島が対戦した。

 広島は前節、ホームで行われたFCソウル戦で大会初勝利を挙げ、1勝1分1敗でグループ2位。リターンマッチに臨むFCソウルと同勝ち点で試合を迎えた。

 試合が動いたのは20分、広島が左サイドでFKを得ると、高萩洋次郎がファーサイドへ送る。塩谷司が頭で折り返し、ペナルティエリア内中央の野津田岳人がヘディングでゴール前の石原直樹へ預ける。石原はDFをブロックしながら戻したボールを野津田が蹴り込み、広島が先制する。

 前半を1点のリードで折り返した広島だが後半に入って54分、スルーパスに抜け出したユン・イルロクに決められ、FCソウルに同点とされる。失点後、広島はミキッチとファン・ソッコを続けて投入。すると、交代策が的中する。70分、ミキッチの右サイドからのクロスを中央のファン・ソッコが豪快に蹴り込み、勝ち越しに成功する。

 終盤、攻め込まれた広島は87分にCKからゴール前の混戦で水本裕貴がファールを取られ、PKを与えてしまう。水本は退場処分に。同点の大ピンチとなるが、GK林卓人が見事にシュートを読み切るビッグセーブ。広島の勝利かと思われた後半アディショナルタイムの94分、ロングボールからペナルティエリア内で再びファールを取られてPKとなり、広島は失点。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、2−2の引き分けに終わった。

 広島は勝ち点を5とした。16日に行われる第5節では、アウェーで中国の北京国安と対戦する。