ベルギー・ゲントを拠点に活動する画家Michaël Borremans(ミヒャエル ボレマンス)の個展「ミヒャエル ボレマンス: アドバンテージ」が、原美術館でスタートした。イタリアのファッションブランド「CoSTUME NATIONAL(コスチューム・ナショナル)」が協賛。同日からギャラリー小柳で同氏の個展「Girl with Hands」、そして2月20日からは京都・東山の臨済宗大本山建仁寺塔頭 両足院「水月亭」で初の墨江展の開催も予定されている。

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 ミヒャエル・ボレマンスは、1990年代半ばに写真による表現から油彩に転向。以来、国内外の先鋭的な美術館やアートスペースで個展を開催している。2010年夏にはベルギー王妃の依頼を受け、王宮に展示するための作品を制作して一般公開。日本では、2008年にギャラリー小柳で個展「Earthlight Room」を開催し、2011年には横浜トリエンナーレ(2011年)に出品。1月11日から3月30日まで原美術館で開催される「ミヒャエル ボレマンス: アドバンテージ」はアジア初の美術館で開催される個展となり、絵画と映像を含む38作品が公開されている。

 「CoSTUME NATIONAL」は、日本から多くのインスピレーションを受けているデザイナーEnnio Capasa(エンニョ・カパサ)が、同じく日本の伝統文化を深く愛するミヒャエル・ボレマンスに共鳴したことから協賛に至ったという。来日したミヒャエル・ボレマンスは日本で個展を開くことについて「作品がホームに戻ってきたようだ」と表現し、またギャラリーや多くの個人所蔵家らの協力を得て実現した個展について原館長は、「これだけ多くの作品を見ることができるのは特別で贅沢な体験になるでしょう」と話した。

■「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」
 会期:2014年1月11日(土)− 3月30日(日)
 主催・会場:原美術館 東京都品川区北品川4-7-25
 開館時間 :11:00〜17:00(水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
 休館日:月曜日(祝日にあたる1月13日は開館)、1月14日
 入館料:一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
 http://www.haramuseum.or.jp

■ミヒャエル・ボレマンス「Girl with Hands」
 会期:2014年1月11日(土)- 3月1日(土)
 会場:ギャラリー小柳(東京・銀座)
    東京都中央区銀座 1-7-5 小柳ビル 8F
 開館時間:11:00 - 19:00
 定休日:日・月・祝祭日
 http://www.gallerykoyanagi.com

■特別展「ミヒャエル・ボレマンス」
 会期2014年2月20日(木)〜25日(火)
 会場:建仁寺塔頭 両足院・水月亭
    京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
 鑑賞料:500円
 鑑賞時間:10:00〜、11:00〜、13:00〜、14:00〜
 定員:20名[1回の鑑賞につき]要予約
 問合せ・鑑賞申込:京都造形芸術大学 企画室
     075-791-9360(内線:3232)
 E-mail. kikaku@office.kyoto-art.ac.jp
 http://kuad-entrance.com/