東京の文化を伝える「東京物産展」下北沢・六本木・代官山でデザインイベント開催

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 デザインやアートなど多様な観点から東京の文化を編集、発信するプロジェクト「東京物産展」が、デザイン・イベントを開催した。日頃、建築家やデザイナーが完成品に向けどのようなことを考え意図しているのかという普段は観ることができない試行錯誤の過程等を下北沢・六本木・代官山の3つのエリアで紹介。暮らしの道具を選ぶ「マーケット」の空間で、新しいデザイン・イベントの在り方を提案した。

下北沢・六本木・代官山で「東京物産展」開催の画像を拡大

 「東京物産展」は、地方に様々な物産があるように、人口1,300万人の巨大都市「東京」でもまだ注目されていない東京らしい魅力的なモノ・コト(=物産)を育んでいきたいという考えから今回のデザイン・イベントを企画したという。キーワードは「MADE IN TOKYO」。下北沢は小田急線下北沢駅の地下化によってできた地上線路スペースを会場に、「Market」というテーマのもとデザイナーが所有しているプロトタイプなどを展示。六本木の会場には東京ミッドタウン内のザ・リッツ・カールトン カフェ&デリが使用され、「Journey」をテーマにプロダクトデザインやインテリア・デザインの歴史を紹介した。「Make」をテーマにした代官山 T-SITEでは、3Dプリンターによるプロダクト製造体験コーナーを展開し、イベントのディレクター 柳本浩市と参加デザイナーによるトークセッションも行った。

 下北沢会場では、今春ミラノで発表された「ホルダーfor ZERO STYLE」(無煙たばこ)も再登場し、「ÉDIFICE(エディフィス)」や「journal standard Furniture(ジャーナル スタンダード ファニチャー)」、谷尻誠といった10組のブランドとクリエイターによるホルダーデザインが集結。その他各会場では、「3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム)」初のポップアップショップ(表参道)の内装を手がけたスキーマ建築計画の長坂常や、「FINAL HOME(ファイナルホーム)」のデザイナー津村耕佑など多彩な建築家やデザイナーの作品も展示された。また、期間中の週末は無料ルートバスを運行し、デザイン・イベントの主要なエリア4ヶ所(下北沢駅北口⇔代官山 T-SITE⇔東京ミッドタウン⇔外苑前シェアードテラス前)を巡り地元の来場者も巻き込んで好評を得たという。

■東京物産展
 http://tokyobussanten.jp/