「それは有りますね。実際に向かい合って、どう素直に感じるのか。そして、試合で組んでみて感じることってあると思うので。数字と同じぐらいなのか、大きい印象を持つのか。小さく感じるのか。それを自分のなかで判断して、『これやったらいける』とか、『まずいな』ってある程度は計量の時に分かると思います」

──王座決定トーナメントがグダグダになり、マーク・ストリーグルを破ったキム・ジャンヨンがフェザー級王者になりました。

「本当にアームロックをどこからでも仕掛けてくる、やりにくい相手ですね。僕は戦い方はテイクダウンから寝技で詰将棋のような感じです。最後はバックチョークっていう流れで。だから、ああいう風にキムラを積極的に仕掛けて、ポジショニングは無視というのは……。しかも、頑丈そうじゃないですか。

選手の印象ってグラップラーだとか、ストライカー、背が高いとか、逆に低いとか色々だと思うんです。そういうなかで、頑丈そうとか、スタミナがあるとか、粘り強いとか。試合が進むにつれて分かってくる特徴を持っている選手が一番厄介だと思っているんです。執念深い、諦めない選手。だから、僕もそういう選手になりたくてやってきたので。ストリーグルの方が戦い易かったですね」

──ウィル・チョープ戦を経て、そのキム・ジェンヨンの持つベルトを狙っていくことになります。

「しっかりチョープに勝って、王座挑戦へのアピールになる試合にはしたいです。もちろん、間に他の試合を挟む可能性もあるでしょうが、自分は勝つしかない道はないので。勝ち続ける覚悟を持って、チョープ戦ではプロモーターが『タクミが挑戦すると面白くなる』と思うような試合がしたいです」

■ PXC40 対戦カード

<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]田中路教(日本)
[挑戦者]カイル・アグオン(グアム/米国)

<フェザー級/5分3R>
タクミ(日本)
ウィル・チョープ(フィリピン)

<女子ストロー級/5分3R>
VV Mei(日本)
パトリシア・ヴィドニック(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ドゥエナス(北マリアナ諸島/米国)
マクレーン・アルフレッド(グアム/米国)

<ライト級/5分3R>
加藤忠治(日本)
タイロン・ジョーンズ(グアム/米国)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス(グアム/米国)
キム・テギュン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島/米国)
パク・ハンビン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム/米国)
アルヴィン・カクダック(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイ・タイロン(グアム/米国)
ロマン・アルバレス(グアム/米国)