平熱が35度台……低体温って妊娠しにくい?

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最近女性の悩みで多いのが、冷え性。季節問わず冷えに悩んでいる女性、まわりにたくさんいますよね。

【シフト制で働く女性は妊娠しにくい!?「80%が妊娠しにくい」―英学会発表】

普段の生活でも困ることが多いですが、妊娠を望む女性にはさらにやっかいなことが……。

まず第一に、体温が低いと妊娠しにくいけれども、妊娠できないわけではないから安心してくださいね。

「冷え」というのは諸外国に比べて、日本人の女性に昔から多い症状。

おなかやおしりなどを触ると分かると思うけれど、特に脂肪の多い場所は冷えやすいですよね。

脂肪は温まりやすい性質があるのだけれど、一方で冷えやすい性質もあります。女性は男性に比べて筋肉よりも脂肪が多いから、女性の冷えがとても多いというわけ。

ひどくなると、腰痛、下腹部痛、月経痛、めまい、立ちくらみなども起こってしまいます。

人によっては体温が低く、冷えも感じるという両方があるようだけれども、中には、平熱が37度くらいでも冷えを感じる場合もあるんです。

冷えが直接の原因で重い病気になることはまれだけれど、改善すると良くなることがたくさんあります。血色の悪い肌もよくなるし、低血圧や尿意が近いという頻尿も緩和されやすくなってくるんです。

もちろん、妊娠についても冷えや低体温が改善されれば、受精卵も着床しやすくなりますよ。

体温を上げたり、冷えを改善するには、食生活や、生活習慣の見直しや、ストレスを解消することなどがポイント。

例えば、お菓子や甘いものに入っているお砂糖は身体を冷やしてしまうから、間食や甘いものは1日1回などルールを作ったりするとよいでしょう。

それに、できるだけ身体を温める食べ物「ごぼう、かぼちゃ、ニンニク、しょうが」などを食べるようにするといいですね。

他には、旬が冬のものや東北など寒い地域で食べられているものは比較的身体を温めやすい食品。

逆に旬が夏のものや温かい地域で食べられているものは身体を冷やしやすい食品と覚えるといいでしょう。

料理はできるだけ生の食材を食べるよりも、熱を加えた料理を食べる方が身体が温まりやすいです。

食べ物だけでなく、内側から身体を変えていくとも大切。

筋肉が増えれば基礎代謝量が増え、体温を一定に保つ機能が備わってきます。こまめに動いたり、ストレッチなど運動する時間を1日10分でも作ってみましょう。

矯正下着やハイヒールなどのおしゃれは身体を締め付け、血行不良を起こしやすいので、ほどほどに。

身体を温めるには、薬湯も有効。お風呂に入る時に、40度前後のお湯にして、ゆっくりと入ってみて。

冬至にゆず湯に入ると風邪をひかないという言葉があるように、ゆずの果皮に含まれる芳香性の揮発油が温熱効果を高め、身体を温めます。

他にも、干した大根の葉や、ヨモギなどを洗濯ネットに入れて湯船に入れても、身体を芯から温める効果があります。季節問わずおすすめだから試してみてくださいね。