名を変えていった世界遺産の街、サンクト・ペテルブルクの味わいところは?

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サンクト・ペテルブルクはロマノフ王朝ピョートル1世により建設された新都。北方戦争でスウェーデンに勝利し、西欧文化を取り入れつつ帝政ロシアが発展していく基盤となった街である。

帝政ロシアは18世紀後半、女帝エカチェリーナ2世の時代に最盛期を迎える。20世紀に入ってからはロシア革命の嵐に巻き込まれ、街の名は「ペトログラード」に変わった。1917年、世界初の社会主義国家が誕生すると、更に街の名は「レニングラード」に変更。そしてソ連崩壊とともに、サンクト・ペテルブルクに復帰した。

観光スポットとしてはエルミタージュ美術館が有名だが、サン・ペテルブルク発祥の地、ペトロパヴロフスキー要塞や、第13代皇帝アレクサンドル3世暗殺の地に建つスパース・ナ・グラフィー聖堂など、近世ロシアの歴史を体現した見どころも多い。