ジーコが絶賛「日本サッカーの進化はカズから始まった」

写真拡大

 Jリーグ20周年記念パーティーが17日に行われ、初代チェアマンの川淵三郎氏をはじめ、2代目の鈴木昌氏、3代目の鬼武健二氏、現在の大東和美チェアマンらが出席した。

 パーティーには、鹿島アントラーズに在籍経験のある元日本代表監督のジーコ氏や、20周年を記念して行われた『ベストイレブン』投票で最多得票だった横浜FCのFW三浦知良も参加した。

 ジーコ氏は笑顔での再会を果たした三浦について、「Jリーグ創設当時から活躍して、日本サッカーの進化は彼から始まった。この一言に尽きる」と絶賛。「日本がまだ世界に進出する前、カズがパイオニアとして日本人の評価を高めてくれた。日本に帰ってきても、情熱が今日まで維持できていることは、彼しかできないと思う」と功績を称えた。

 また、「実兄のエドゥーがカズと仕事をしたことがあって、カズがブラジルに行ってまもなくの頃、『すごい才能を持った選手が日本から来た』と言っていた。それだけでなく、カズがどれほど陰で努力していたかをつぶさに語ってくれた」と三浦のブラジル時代にまつわる秘話を明かし、「日本もそういう選手が育ってきているなら、将来はより進歩すると思った。日本のサッカーを、カズを通して期待したと言っても過言ではない」とJリーグ開幕前である当時を振り返った。

 賛辞を受けた三浦も、「日本に来てから鹿島で活躍して、対戦したことは本当に思い出に残っているが、一番覚えているのは、1988年の(ブラジルの)コリチーバでフラメンゴとブラジル選手権で対戦したとき」と、ジーコ氏との対戦エピソードを披露。「ジーコさんやレオナルド、ジーニョがいて、僕らのホームゲームでスタジアムがいっぱいの中、フラメンゴのユニフォームを着たジーコさんと対戦できたことが、僕の中では一番の思い出。ジーコさんに1点入れられましたけど、今までやった中で一番強かったというぐらい思い出に残っている」と、感慨深げに語った。