オール電化って、実際どうなの?

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震災後、明らかになったオール電化のリスク。

しなしながら未だオール電化住宅の需要はとても高く、これから住宅購入を行うにあたって検討しているという方もきっと多いと思います。

今一度、オール電化が暮らしに及ぼす影響を見直してみましょう。

■オール電化の特徴オール電化は調理、給湯、空調システムのすべてを電気でまかなうようになっています。

エコキュート、IH調理器、床暖房システムやエアコンなど、電気を動力としたシステムを利用することができます。

ガスの配管工事がいらないため、その分建築費用を抑えられる効果が見込め、何より出火による火事の心配が少なくなります。

また、CO2の消費量が少ないため環境にやさしく、オール電化にすることで5%の電気料金割引が受けられること、夜間の電気を利用して電気料金の節約ができることなどが特徴としてあげられます。

■オール電化のメリット・火災のリスクを抑えられるオール電化住宅を検討する方でとても多いのが、高齢者がいるご家庭です。

高齢者がいる暮らしで心配なのは、やはり火の消し忘れ。

調理中に火をつけっぱなしにしていることを忘れてしまったり、風呂を空だきしてしまったりと、お年寄りと暮らす場合は火の取り扱いに注意が必要になります。

・灯油の買い置きが必要なく、ガスストーブの一酸化炭素中毒の心配がない冬の暖房器具には、さまざまなものがあります。

エアコンを使うご家庭も多いと思いますが、やはりエアコンだけでは暖を取りにくいかと思われます。

そのようなご家庭の場合は、灯油ヒーターやガスストーブが活躍することになりますが、灯油は火の危険があり、ガスストーブは換気不足で一酸化炭素中毒になる恐れもあります。

オール電化の床暖房システムは、冷えやすい床から温めてくれますし、さらに電気を使用することで健康を害する心配が少なくなります。

■オール電化住宅のデメリット・電気だけに依存すると、生活が危うい!震災で弱点が浮き彫りになったのが、この電気依存型の生活システムです。

もちろんガスも同時に停止となるため、震災時に使えなくなるのは電気に限ったことではないという意見もあります。

ただ、震災後に起こった電気代の値上げを見ても、生活に必要なエネルギーを電気だけに依存することに不安を覚える方も多くいます。

・深夜電気を利用しない場合は、光熱費が割高に?深夜電気を利用してお湯をためるようなタイプの場合、湯切れを起こすと電気代の高い昼間に電気を使ってお湯をためなければならず、電気代による光熱費削減が期待できない場合があります。

また、深夜電気を利用してエコキュートや電気温水器を動かすため、思わぬ騒音で近隣からクレームがくることも。

オール電化住宅は利便性やエコ意識の高まりを受けて、多くのご家庭で取り入れられているシステム住宅です。

蓄電設備や、太陽光発電を組み合わせてオール電化住宅を選ぶ方も増えています。

これが正解!という答えはなかなかありません。

しかし、環境や社会に役立つ家庭のエネルギーを考えてみるきっかけとして、オール電化を導入するのもひとつの方法かもしれませんね。