『ミニマイクロライトカイト』(X-KITES)。ムーン、サン、スカイ、スターといった妖精シリーズ。写真はムーン。

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正月といえば凧揚げ。童心に帰って夢中になれる遊びである。その必須アイテムである凧はいろいろデザインがあってどれを選ぶか迷ってしまうのだが、今回は迷わずこれに決めた。それは全長11センチというまるで蝶々のような小さくてキレイな凧だ。

『ミニマイクロライトカイト』(X-KITES)というもので、いくつか種類がある中で「フェアリーカイト」を選んだ。女の子の月の妖精がキラキラ光る羽根と長いテールを使ってふわふわと揚がっていくーーそんな手のひらサイズのかわいい凧。

組み立ては不要でケースを開けると、すでに付属の糸巻きにつながっているので風が吹けばすぐ揚げられる。それにしても長〜いテールと蝶々のデザインがとても独特。ムーン、サン、スカイ、スターといった妖精シリーズだけでなく、サンダーボルト、スピットファイヤー、トレイナーなどのプロペラ機、さらにティールバタフライ、パープルバタフライという蝶そのままのマイクロ凧もある。

良い風が吹いてきたので早速近くの公園に揚げに行った。カメラを持ちながらの凧揚げは難しかったが、何とか風の方向を掴んで揚げてみた。風が吹いている方に立って1メートルくらい糸を伸ばして少しずつ長くしていくのがコツだそうである。分かっているがなかなかこれがうまくいかなかった。やっぱり小さいから安定して風に乗っていかせるのが至難の業。

しかし、粘り強くチャレンジしていくうちに、
「お、お、お〜!?」
強い風に煽られ、すぅっと舞い上がっていった。そしてその瞬間を逃さないため、パシャパシャと一眼レフで連写してなんとか写真に収めた。
「ふぅ〜、疲れた」
出来上がった写真をパソコンの画面で見てみると、青い空に揚がっている妖精さんがなんと優雅なことか。黄色いテールがくねっと曲がっている形もいい。なんだか羽衣をまとった「天女」みたいで。

親子が大きな凧を天高く揚げていた同じ公園で、こんな小さな凧を揚げている自分になんとなく笑いがこみ上げてきてしまった。それでもなお他人とちがったことをするのは嫌いではない。昔からそんな私です。

新年もさらにいろんなことしてみようと思います。
(羽石竜示)