描き込むと、打ちやすくなる。

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私も子供の頃は「自分が大人になったら、ゴルフを楽しんでるんだろうなぁ」と、その姿を頭に描いていた。しかし、やってない。いや、ぶっちゃけ敷居が高いんですよね……。
何しろ、ゴルフは“紳士のスポーツ”。マナーというか、品位を重視するルールがたくさんあるらしいじゃないですか。他の人が打つ時は、物音を立ててはいけない。バンカーでショットを打った後は、砂をならさなければならない。ドレスコードとでも言うべき、TPOに合わせた服装にも気を使わなければならない。きっと、他にもいっぱいあるのだろう。敷居が高そうだ……。

でも、ボールに何かを描き込むのはマナー違反ではない模様。だからこそ、このアイテムが話題です。シヤチハタが11月5日より発売している『ゴルフマスターマーカー』(税込み525円)は、ゴルフボールに直接描き込むことのできるペンだという。

私がゴルフに対し、勝手に抱いている概念を覆すアイテムである。色々と聞いてみたいのだが、まずはこのような商品を開発したきっかけについて尋ねてみた。ちなみにこのペンは当初、東南アジアを中心に発売されていたそうだ。
「当社は日本では印章のイメージが強いですが、海外では筆記具をメインに販売しています。その中には、例えば“濡れたところにも書ける油性マーカー”であったり“フローリングのキズを隠すマーカー”、“タイルの目地を白く塗るマーカー”などがあります。そんな中『ゴルフボールにマーキングするペンが欲しい』という要望がお客様から届き、今回の商品化に至りました」(同社・担当者)

いや、“ゴルフ素人”の私にはまだわからない。どうして、ゴルフボールにマーキングしたいのだろうか……?
「十字ラインを描くことで目標に直角に構えやすくなり、矢印を描くことでパターの方向が定めやすくなります。また、マイマークを描いて自分のボールかを判別するのにも役立ちます」(担当者)
なるほど、説明を聞くと合点がいきました!

ところで、だ。どうして、ゴルフボールに書き込みやすくなったのだろう。普通のペンと、どこが違うんですか?
「普通の油性マーカーでも描くことはできますが、当商品ではゴルフボールにクッキリ濃く描ける最適なインキを使用しています(普通の油性マーカーに比べ濃くキレイに描ける)。また専用のテンプレートがついているので、誰でも簡単に十字マークや矢印が描けます」(担当者)
テンプレートは矢印、星、ハート、丸、ダイヤの5 種類となっており、好きなマークを描くことができる。ボールとの脱着は簡単にでき、ストラップ用の穴付きなので持ち運びにも便利。
また太字(約1.0ミリ)と細字(約0.4ミリ)によるツインタイプのペン先になっていて、ボールにしっかりとマーキングできる油性インキを採用。マーカー色は黒、赤、青の3 色展開で、テンプレートにも汚れが目立ちにくい同色を採用しているという。
「ゴルフを始めたばかりの方や、自宅でパットの練習をしたい方などにピッタリの商品です」(担当者)
私のことですか? そうですか!

そんな『ゴルフマスターマーカー』は、約7000個を売り上げるヒット商品になっているという。
「『まっすぐ簡単に描けるので便利』、『誤球を気にしなくてすむ』、『値段が手頃』といった声を、今までにいただきました」(担当者)

描き込んだマークめがけ、パターを叩きこむ! ……いや、それで済むほど単純なスポーツではないのでしょう。でも、楽しそうだ。このアイテムをきっかけに、私もゴルフ童貞を破ってみようかな?
(寺西ジャジューカ)