香りは、どこか爽快さを感じさせるマリンテイスト。

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以前より、何度かご紹介している“ミドリムシフーズ”たち。ソフトクリーム、ラーメン、ハンバーガー、チーズケーキ、ドレッシング、カンパン……。
もしよろしければ、バックナンバー(http://www.excite.co.jp/News/bit/tag/?keyword=%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7)をご覧ください。そしてご興味を持たれたならば、ぜひ体験してみてください。本気で言いますが、どれも驚きの美味しさで!

ここで、念の為にご注意していただきたいのですが……。皆さん「ミドリムシ」って御存知ですか? これは藻類の一種であり、ビタミン類や必須アミノなど59種類の栄養素が備わったスグレもの。名前からして“ムシ”に思われがちだけど、実はムシではないのです。

そんなミドリムシ、何も食べ物だけに活用されてるわけじゃない。株式会社ユーグレナが開発したのは、石垣産ミドリムシから抽出した“ユーグレナオイル入りキャンドル”。12月3日からは、ウェブサイト「euglena farm」(http://euglena-farm.jp/)にて『ユーグレナ・キャンドル』(税込み6,300円)が発売されているらしいのです。
「当社ではミドリムシから抽出したオイルをバイオ燃料として実用化するための研究を行なっています。でも、その成果はなかなか皆さまの目に届きません。そこで、バイオ燃料としてのミドリムシをより身近に感じていただけるよう、今回のキャンドルを開発いたしました」(同社・担当者)
以前、コネタで「ユーグレナ・ファーム号」(http://www.excite.co.jp/News/bit/E1335512587215.html)なるカフェカーを取材したことがあった。あれはミドリムシから抽出されたバイオオイルを入れた燃料で走る移動販売車だったが、バイオ燃料の成果としてはそれに続く実用化である。

では今回のキャンドルは、どんな風にミドリムシが活用されているだろう。
「ロウの部分が、それです。ソイワックス、ココナッツオイルと共にミドリムシのオイルを混ぜています」(担当者)
そこで気になるのは、香りについて。今までの“ミドリムシフーズ”だと、テイストにミドリムシ特有の海藻風味が反映されていた。じゃあ、この『ユーグレナ・キャンドル』ではどうなのか?
「実はミドリムシは、精製すると藻の香りはほぼしません」(担当者)
よく考えれば、それは当然だった。動物からもオイルは取れるが、そのオイルは動物の香りがしないのだし。例えて言うならば、“ひまわり油”からひまわりの香りはしない。考え方は、それと一緒です。

じゃあ、実際はどんな香りがするのだろうか? ……というわけでキャンドルを取り寄せ、我が家で使ってみました!
さて、パッケージを開封すると……。おぉ、ボディは鮮やかな緑色。これは石垣島で産まれたミドリムシと石垣島の海のイメージを、緑を基調としたデザインで表したからこそだそうだ。

そして、肝心の香りについて。火を灯す前は、結構強めの香りが漂います。生姜っぽいというか何というか、その類の香りが鼻にグッと来ました。
では、火を灯しますよ? ……う〜ん、まったり。スローライフな気分と言って良いかも。一方で、どこか爽快さも感じさせる。これは、いわばマリンテイスト。ゆったりと海辺のハンモックに乗りながら、さざなみのサウンドをバックにお昼寝してるような。石垣島の海をイメージした、優しく爽やかな香りが施されたようだ。

食べ物だけでなく、キャンドルや車の燃料としても実用可能。続々と我々の生活に浸透し始めている“ミドリムシ”のパワーだけれども、何度も言うように「ムシ」ではありません。藻類の一種です!
(寺西ジャジューカ)