PCパーツブランド「玄人志向」のイラストデザイン(上)と謎のサングラス男。

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アキバには萌えキャラだけでなく、PCパーツのパッケージに載っている不思議な男性キャラも存在する。

以前から、「チープなパッケージに怪しいサングラス男が」と思っていたPCパーツブランド「玄人志向」。他のパーツ製品とは一線を画す趣にPCマニアでなくても思わず惹かれてしまう。名前の通り「パソコンを知り尽くした玄人ユーザーの皆様のパソコンライフを極限まで快適にするパーツ・ツールをお届けする、まさに玄人の玄人による玄人のためのブランドです」という。自作PCマニアを中心に人気を博している製品シリーズなのだが、実はそのシンボルであるサングラス男が実在していた!

『玄人志向大感謝祭 in AKIBA』が12月22日に秋葉原UDXで開催されるという告知が出され、そこに謎のサングラス男が登場するというのだ。これにはびっくり!? 興味本位で早速出かけることにした。当日は生憎の雨で気が重かったが、会場に入ってしばらくしてサングラス男が和服姿で現れた途端、笑いがこみ上げ、気分が明るくなった。
「だって、まんまなんだもの〜(笑)」

それもそのはず、サングラス男のモデルになった当人なのだから。彼の名はD2000、ひごろPCパーツ開発に携わっているらしい。ある日、仕事で徹夜明けの疲れた顔をデザイナーに写真を撮られ、それをベースに描かれたもの。サングラスではなくふつうの色なしのメガネだったのだが、サングラスにするとTMネットワークの何某に似ているということからそうなったそうだ。

ブランドが立ち上がってから10年以上が経過した今でも、実際の風貌とデザインに何らの変化もないのが少し不思議な感じがした。不思議といえば、同ブランドではこれまでに不思議な製品を世に送り出している。たとえば、手ぬぐい、扇子、イオン発生USBスティック……など。「売れるかどうかは関係ない!」という通り、売れなかったものも少なくない。他方でしっかり役に立つ製品も数多く出しており、同ブランドをメジャーにしたヒットアイテム『玄箱(LinuxがブートできるNASケース)』(2004年発売)、いろんな端子をごっちゃにした『CHANPONボード』(2001年)、サウンドノイズを軽減する『NO-PCI』(2003年)などなど。

ただときどきこんなことも。2002年発売の『CHANGE-AGP2PCI』というアイテムでは、「ビデオ回路が燃えない程度の保護回路しかついていません」といった今考えればとてもきわどい製品を出して、ユーザーをハラハラドキドキさせることもあった。現在では、BCN AWARD2012でパソコンパーツ4部門シェアナンバーワンを獲得するほどの信頼あるブランドになっている。

サングラス男のあとには、「パソコンアイドル」のぴよひなちゃんが可愛いピンクのミニスカートと大きなリボンを付けて登場。彼女が
「インストーール!」というと
「ダウンローード!」と会場から声が上がり、
歌と踊りが始まった。
その元気はつらつな姿は、40を越えた筆者には余りにも眩しすぎた。

会場では製品の販売も行われ、9610(くろうと)円以上の玄人志向製品の購入者にサングラスがプレゼントされていた。ただのサングラスではなく眼をPCモニターのブルーライトから保護するそうだ。欲しいなぁ。

自作好きな方だけでなく、PC乗り換えの際のデータバックアップの際にも同ブランド製品(外付HDDケースなど)を使うと便利。あなたも謎のサングラス男の渋い魅力の虜となるか!?
(羽石竜示)